こみみかわら版バックナンバー

私の仕事はJR西日本七尾鉄道部の運転士です

237JR西日本七尾鉄道部の運転士

きっかけ


学生時代は、機械の分解や自動車が好きでしたので、その方面に進むことを普通に考えていました。 あるとき、母方の伯父から「駅員さんばかりでなく、車掌や運転士の仕事もあるよ」と言われ鉄道に興味がわきました。



初めての仕事


国鉄入社後は、金沢車掌区で「荷扱い手」として、小荷物専用列車に乗務し、大阪から新潟まで集配する仕事を約3年間。その後、 車掌を12年勤め、 平成4年に運転士となり、現在21年が経ちました。



運転士への道のり


大阪の鉄道学園で研修を行いました。
安全や基本動作、電車の機器構造・運転法規・運転士の心構えについて、とても厳しく教え込まれました



仕事のよろこび


七尾を定刻に発車して、時間どおりに金沢に到着することに尽きると思います。
途中には速度制限箇所、信号機の表示、ATSの動作、津幡駅付近にある電源切り替え操作などに神経を使います。 何事も無く業務を終えたときの乗務員詰所での一口のコーヒーが大変美味しく感じます。



仕事の大変さ


駅間には運転時分が各列車に定められているのですが、何分何秒にこだわった運転操縦やブレーキの扱いを常に意識しています。



事故!?


まだ新米運転士だった頃、特急「雷鳥」で小松駅に停車中、ホームには新婚さんのお見送りでたくさんの方が門出を祝福していました。 その時突然、運転台の制御電源が切れ、赤い事故表示が点灯!運転不能となったのです。 頭が真っ白になりながら一両一両確認してみると、祝福で鳴らしたクラッカーのテープが架線や車体に触れた為と判明! まもなく復旧しましたが、その時流した、冷や汗は今でも忘れません。
以後はホームでのクラッカーは禁止となったはずです。



将来


来年には北陸新幹線が金沢まで開業です。 それに伴い七尾線にも今まで以上のお客様が見込まれます。 新観光列車「花嫁のれん号」も走り、七尾線は変わります。 お客様の思い出に残る、楽しい旅のお手伝いが出来るよう、我々一同、全力で頑張ります!