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ランチ情報 山藤食堂へ行ってきました




七尾で知らない人はいない昔からのうどん屋さんだ。
大正8年創業で、来年は100周年を迎える。

かつて近海航路の基地となっていた府中波止場、
七尾の玄関口として栄えた港のある府中町、
そこにお店を構え、行きかう人々のお腹を満たし、
七尾の歴史を見てきたお店である。

今は四代目の山藤政登さんがお店を切盛りし、
麺類、丼物、定食と、
大衆食堂としてメニューも豊富だ。

うどん、そば、ラーメンと、
全部の麺を政登さんが毎日手打ちしている。

濃い口醤油を使った、
秘伝のだしは、関東風でファンが多い。

カレーライスもトンカツも、
昔ながらの味で、郷愁がそそられる。

今回は炊き込みご飯にうどんを頂いた。
味良し、品良し、シンプルだが、
お腹も、気分も、爽やかに充実したランチとなった。

連れが注文したのは、いなり丼。
油揚げの卵とじ丼だと思って注文したら、
あんかけだった。

一瞬驚いたが、
山藤家のだし汁が使われており、
これがまた美味しい。

油揚げに卵をとじた丼は、
あぶ玉丼として注文する事を後で知った。



危ない卵の丼ではありませんよと笑って話す
四代目、山藤政登さん。

その人柄に気負いが無く、
伝統の味を守り、淡々と麺を打ち、
淡々とお客様に料理をお出しする。

そんなお店の雰囲気に
老舗の味わいを感じるのである。