街かどニュース

古代米アート


田んぼに描かれた、タイガーマスク。
稲で絵や文字をアートする人物が七尾に住んでいる。山田重隆さん。
今年で18年目になる。
田植え、稲刈りの時期には、多くのメディアが取材に訪れる。
山田家は代々、気多本宮神社の神事にお供えする、もち米の稲を用意してきた。山田さんは少しでも良いものをと、研究を重ね、古代米にたどり着いた。
品種により穂の色が赤や黒など、異なることを知る。そんな時、小さな子供達が、野菜がどこで採れるかとの質問に、スーパーと答え、愕然とする。
子供達に、農に親しみ、恵みに感謝を。そんな思いで、古代米アートが始まった。

地域の保育園児が、種蒔き、田植え、草取り、お披露目会、稲刈り、はざ掛け、脱穀、もちつき、1年を通して、農に親しみ恵みに感謝を体験していく。



こだわりがある。
古代米、農薬など無い時代の米である。
だから、農薬も除草剤も一切使用しない。
田んぼには、藻が生え、浮草が発生し、どじょう、おたまじゃくし、などなど、小さな 生きもの が集まる。



浮草が発生した田んぼには、どじょうを狙ってカモが入る。
そして、稲を倒してしまう。



カモに倒され、抜けた稲は、予備の田んぼから、新しい稲を持ってきて植える。
園児の草取り体験の日まで、待っていたら、草と藻と浮草でいっぱいになってしまうなぁ。
体験の前に、一度草取りをしないとなぁ・・と呟く、山田重隆さん。
田植えや、お披露目会、稲刈りには、テレビ、新聞などで注目を集めるが、子供達に体験をさせ、アートを仕上げるため、人知れぬ苦労をしている事を今回、あらためて知った。
18年かけて、つかんだノウハウがある。
こんな、バカなことする人おらんやろうけど、もし、おったら、全部教えると言っていた。
誰か!