能登島 祖母ヶ浦(ばがうら)
ここは、能登島最北端の在所、祖母ヶ浦です。
目の前の山並みは穴水町です。
穴水がこんなに近くに見えるとはビックリです。
陸路で約60km、海なら約4kmです。
御祖母様(おんばさま)の碑があります。
一人の女性行者が最後に修行した場所がこの在所です。
点在して暮らしていた村人を、この地に集め、漁や農耕を指導しました。
そんな御祖母様を慕い、この在所の名前が祖母ヶ浦(ばがうら)となりました。
御祖母様は最後の修行で即身仏となりました。
地面に穴を掘り、竹筒で空気を通し、禅定に入りました。
生きている間は鈴を鳴らすと言われ、その鈴の音は7日間とも、10日間とも地面から聞こえたと在所に伝わっています。
49代続く 古刹、専正寺です。
御祖母様の話しを聞いた、天台宗比叡山の第5代目座主、智證大師が、そのご遺徳を忍び、この地を訪れ、祠(ほこら)を建立しましました。それが、専正寺の縁起です。
24代まで天台宗のお寺で、それ以降の25代は浄土真宗のお寺として今に続いています。
能登島では一番古いお寺です。檀家は海を渡った穴水町にも多くあります。