街かどニュース

中能登町高畠 能登で唯一の亀井提灯店さん


能登でたった一人になってしまったちょうちん屋さん
中能登町 高畠にお店がある、能登で唯一の亀井提灯店さんへ、お邪魔しました。
伝統の能登ちょうちんとは…

三代目となる亀井さんの工房は、旧御祖(みおや)村役場を改築しお住まい兼用でした。風格のある古い家の玄関には、沢山の提灯が吊ってあります。



初代の祖父が、金沢で修行して、高畠で提灯屋を始めます。明治44年の提灯の型枠が今でも残されています。肩が張って、下がすぼんだ、亀井オリジナルは、初代が考えました。これは、提灯にかかれた。家紋や文字が下から見えるように工夫したものです。



創作は夜中に行います。
提灯の素材の内輪、竹ヒゴ、和紙、など各産地の腕の良い職人さんから厳選された素材を選んで調達しています。そんな素材に祈りを込め、提灯に魂が入るように、夜一人静かに提灯と向合って仕事をしています。



街灯や懐中電灯が世に出てからは、提灯は日常品ではなくなりました。しかし祭り文化の能登地方には、各在所の若い衆が、しっかりと伝統を守って、祭りを行っています。
生まれ育った故郷、能登を愛してやまない亀井さんは、能登の風雪に耐え、能登の風土に合った、能登提灯を作るただ一人の提灯職人です。