能登生國玉比古神社(のといくくにたまひこじんじゃ)
七尾市所口町。
地元の人たちに「本宮神社」「本宮さん」と呼ばれて親しまれている能登生國玉比古神社があります。
羽咋市にある氣多大社は有名ですが、実はここから御祭神を分霊しているそうです。
なので氣多本宮とも呼ばれます。
12月に行われる鵜祭では鵜様道中の際に、ここで神事を行い氣多大社に向かいます。
3月に行われる平国祭(おいで祭り)では氣多大社を出発した一行が、一泊して祭典を営んでから帰途につきます。
そんなすごい神社が七尾にあったとは…驚きでした。
その歴史は古く、もともとは小丸山公園の愛宕山にあり、その付近一帯が所口と呼ばれていました。
前田利家が小丸山に築城の際、現在の場所に移ったそうです。
昔は七尾のことを所口と言っていた時代もあり、明治時代に正式に七尾と呼ぶように決めたそうですが、
神社のあるこの在所が所口という地名を引き継いだんですね。
神橋(勅使橋)の奥には神門があります。
神門に近づいてみると立派な仁王像がいましたよ。
境内は広々としていて気持ちのいい風が通り抜けます。
伺った日はお天気も良く、お隣にある本宮のもり幼保園の子供たちのはしゃぐ声が聞こえて
ほのぼのとした気分になりました。