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走る郵便局⁉鉄道郵便車「オユ10 2565」

鉄道郵便車「オユ10 2565」。
旧郵政省が保有した昭和時代後期を代表する郵便車です。
今では全国で2両しか現存しておらず、とても貴重です。
元々は穴水町の甲駅にありましたが、平成16年から中島駅で保存されています。



この車両は昭和44年に製造され、飛行機や道路網の発展により昭和61年に鉄道郵便が全面廃止になるまで郵便物を輸送するため活躍していました。
当時は長距離列車に連結され、大量の郵便物を仕分け・消印し、駅毎に積み降ろすことから、「走る郵便局」と呼ばれました。郵便物が入った郵袋を600個積むことができたそうです。



通常時は施錠されていますが、平日は駅員さんに依頼すると鍵を開けてもらえるそうです。
土・日・祝日は観光列車「のと里山里海号」に乗車すると、10分ほど見学時間が設けられています。
車内には貴重な資料や当時を再現した模擬展示物があり、昭和の郵便史を学べます。



設置されているレトロな丸いポストに郵便物を投函すると、特別消印が押されて届きます!
旅の思い出や、訪れた記念になりますね。

甲駅に保存してあった頃は劣化で痛みが激しかったそうですが、鉄道郵便車保存会の方々によって補修・管理されながら今の形を維持しているそうです。ありがたいですね。