故郷を愛する気持ちを育みたい。七尾市石崎小学校でなまこさばき教室
七尾市石崎小学校。ここ漁師町に生まれ育ち、石崎小学校を卒業、母校の用務員を勤め、10年前に退職し、今も石崎に暮らす、野崎国子さん。子供達に、故郷を愛する気持ちを育みたいと用務員時代に地元石崎漁港で水揚げされるナマコを使って、そのさばき方を教え、今年で13年目を迎える。そんな野崎さんの活動にあわせ、石崎小学校では、4年生でナマコの生態を学び5年生で飼育体験を通じ環境を勉強し、6年生で調理を体験する。一貫したカリキュラムが出来た。ここ石崎は、強く故郷を想う人が多い。正月に帰れんでも、祭りには絶対に帰る。そんな夏祭り、威勢のいい奉燈が在所の小径を練る。大人も子どもも血が騒ぐ。そんな連帯感は、祭りばかりでなく、故郷をこよなく愛する人々が、日々の暮らしの中に、自然体で大人も、子供も、年寄も、互いに係わり合うことを今に残す在所だからであろう。そんな気風が漂う石崎小学校のナマコさばき方体験調理教室である。40キロのナマコが準備されました。
青ナマコ
赤ナマコ
黒ナマコ
食べたことはあるけど、調理は初めての6年生33人。
野崎さんは、前日からナマコについての知識を黒板に書いて準備します。
さすが!石崎小学校の6年生は、上手にさばいていきます。
ナマコ触れないという生徒は一人もいませんでした。
ナマコの知識の次は、実技のアドバイスをしていきます。
松本眞寿子さんも、もちろん石崎の人です。野崎さんと共にナマコ指導教官です。頂いた、このわたを長~いまま、口に入れたら、中々飲み込めず、ガムを噛む様にもぐもぐしていたら、「あんた。切って短くして食べんと…のどに詰まって飲みこまれんぎんね」と笑われてしまいました。
珍味、くちこになる卵巣は、40キロのナマコからでもほんの少ししか取れません。くちこが貴重な珍味だと、あらためて自覚しました。
石崎小学校には、海水の水槽があります。漁協の人の協力で、海水を入れ替えます。
自分で調理したナマコの酢の物。食べられないという児童は一人もいませんでした。おいしそう~。
いい笑顔です。美味しさが伝わります。
石崎小学校の大先輩です。
七尾市立 石崎小学校校門。地域に支えられ、地域を愛する人が育つ学校。