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小さな漁港、穏やかな夕暮れ。能登島無関

小さな漁港、穏やかな夕暮れ。かつて、この海から、遠く北に、逃れた人々がいた。ここは能登島無関の在所。この在所の山に蝦夷揃い(えぞぞろい)と呼ばれる場所がある。国造りを進める大和朝廷が、北陸を中心に越の国を作り、先住の蝦夷を北へ追い払う。能登島に暮していた蝦夷が、身の危険を感じ、島を脱出する。その時、蝦夷が集結した山が無関の山だ。そこからこの海に下りて、船に乗って、大口瀬戸から越後方面へ逃げたと伝わっている。この港から船に乗ったのだろうか・・・。