街かどニュース

おさしみ直送便が一日限定10人様の理由



魚屋の看板娘、川端海富理(みどり)さん


父が創業し今年55年目を迎えた川端鮮魚店。
父の兄弟は7人、そのうち5人が七尾市内で
魚屋さんを営んでいます。

そんな環境で育った海富理さんは、
都会暮らしをしている時に、
母から届く宅急便にヒントを得て、
「おさしみ直送便」という
インターネット販売の仕組みを発案しました。

お魚と言っても、冷凍食品の通販が多く、
新鮮なお刺身を直送するという発想が、
まだなかった頃に、このアイデアを思いつくも、
初年度の注文が1年間で1件というスタートでした。

一念発起して、ホームページもリニューアルし、
ネット販売の勉強会に参加し研究を重ねた結果、
現在では1日に10件のご注文を頂くまでに成長しました。

おさしみ直送便の特徴は、
ネット販売でありながら、
お客様とは電話で必ず会話をしているところです。

お客様の真のニーズを確認し、
その思いをしっかり受け止めるため、
会話はかかせないと言います。

その結果、出来合いの商品セットではなく、
全てオーダメイドのお刺身になります。
それで1日10人のお客様しか手が回りません。

一度注文をしたお客様は、
海富理さんの笑顔のおせっかいに感激して
リピートしているようです。

常連となったお客様からは
お刺身のほか、能登の里山、里海で獲れる
食材を用いて手作りのお惣菜や、
能登の美味しい地酒なども
頼まれることもしばしばです。


1年に1件の注文からスタートした
おさしみ直送便。

諦めずに、日々改善を重ね続けてきたことが
成功の秘訣だと思います。

まだまだアイデアがいっぱいの
海富理さんの今後の活躍が楽しみですね。


川端海富理さんの
詳細な記事は、こみみかわら版
314号仕事シリーズ私の仕事は「魚屋」です。に掲載されています。




海富理さん手作りのお惣菜。
甘エビの頭と白井の昆布で味付け



お店と直送便で忙しい毎日ですが、いつも笑顔です。



店内に並ぶお刺身。種類が豊富です!



七尾市矢田新のお店