こみみかわら版バックナンバー

私の仕事は『理容師』です

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理容師の仕事とは


私の場合、身も心もすっきりとして、快適な生活をしていただくため、髪を綺麗に整え、その人らしさを演出することです。



自分に似合う髪型


「自分のファッションや顔に似合う髪型にしてほしい」最近こんな声が多いです。昔のようにみんなが同じ流行の髪型にするということは無いですね。私のライフワークは「髪型がその人のファッションや人柄の一部となるヘアースタイルの研究」なんです。外出すれば髪型がファッションや骨格や体型にどうマッチしているか観察します。ファッションは流行するので常に新たな技術やセンスを取込むため、金沢のサロン会で東京や海外で活躍している理容師を招き、最新の流行にあったヘアースタイルの研究や勉強を毎月続けています。昔は横に大きなハサミを入れてきれいに揃えることがカットでした。今は大小さまざまなハサミを使い、その人に似合う最高の髪型に仕上げるため、縦横無尽にハサミを入れ全身を使ってカットします。



床屋に生まれた宿命


床屋の三代目として生まれ、祖父母、両親、叔父、叔母、姉、そして妻も理容師という環境です。お客様と親しく会話し、互いに「有難う」と挨拶を交わす両親の姿を見て、子どもの頃からごく自然に家を継ぐ思いでいました。七尾商業高校を卒業と同時に迷わず金沢のヘアーサロンへ住み込みます。部屋は四畳半で二段ベッド、先輩と相部屋です。昼は専門学校へ、帰るとすぐにお店に立ちます。夜は顔そりやカットの練習です。親戚に夜お店にきて頂き実践練習を繰り返しました。
マスターから「そろそろ本番をやるか」と言われ、顔なじみになったお客様の中で、やらせてもらえそうなおじいちゃんに頼みました。三年目で初めてお客様のカットをするのですが、緊張で頭が真っ白になりました。おじいちゃんがニコッと笑って「いいがになったよ」「カッコいいがになった」と言ってくれた、その言葉を今でも忘れません。



理容師の現状


江戸時代、床屋は男の仕事でした。その名残から床屋へは男性客が、美容室へは女性客がという流れでしたが、今はその垣根はなくなり男性も美容室でカットします。カリスマ美容師が話題になり、おしゃれなイメージが定着し美容師を目指す若者は多いのですが、理容師を目指す若者は少ないのです。理容組合では中学と高校へ出向き理容師の仕事を紹介し、興味のある生徒にはウィッグを使って体験してもらい、将来の担い手確保に努めています。最近はオシャレなヘアースタイルも出来る若い女性の理容師も増えてきています。



トップスタイリスト


技術コンテストで優勝してもまだ本物とは言えないと思っています。業界ではお店で売上NO.1の理容師がトップスタイリストと呼ばれます。それにはカットの技、コミュニケーション力、マネジメント力など総合力が求められます。お客様の状態を感じ、進化する技術をフィットさせ、心身共にリフレッシュして頂き、心から「有難う」を言って頂ける理容師を目指し続けたいと思います。


川原町 ちょっきんきむら 0767-52-6518


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