こみみかわら版バックナンバー

第38回 「輝け!郷土の星」バスケットの青山 大地くん(七尾中学3年)


念願の全国大会出場

七尾中学校バスケ部は昨年の女子に続き、今年は男子が全国大会に出場しました。実は石川県大会、北信越大会ともに決勝戦でライバルの美川中学に敗れ準優勝での全国大会出場です。

結果は予選リーグ、中国代表の玉島北中に77対60、東海代表の真正中に61対60と惜しくも敗退し、決勝トーナメントへ進む事が出来ませんでした。ベスト16を目標にしていただけに悔しい結果でしが、キャプテンの大地くんには今年何としても全国大会へ出場したいという強い意思がありました。

七尾ブルドック時代

地くんは保育園年中の時、兄が通うミニバスの七尾ブルドックを見学し、「自分もやりたい!」とバスケを始めます。ブルドックでは小3でユニフォームを貰い佐藤監督にバスケを叩き込まれました。小6の時、全国大会出場へ大きな期待がかかりました。過去2年間決勝で敗れ涙を呑み、今年の実力なら大丈夫と全国大会へ行く気満々で臨んだのですが負けてしまいました。この時チームメイト全員で泣き、全国大会出場の難しさを思い知らされたのです。この時のメンバー全員が七尾中学バスケ部に入り、その悔しさをバネに中学でも全国大会出場を目指し頑張ってきたのです。

大地くんは身長170cm、体重60kgと選手としては小柄です。中学生でも190cm前後の選手もいるので、スピードで勝負しなければなりません。ブルドック時代の佐藤監督は素早く動き回り、その試合運びも自分たちで瞬時に判断出来るよう、大地くんを司令塔としてのチームを作ってきました。



インタビューに答える大地君

キャプテンとして

大地くんのポジションはポイントガードです。ここはチームの司令塔でゲームを作る役目があります。顧問の門前先生は今年の3年生はとにかくバスケが大好きで本当にチームワークが良いと話し、大地くんについてはガードとしては大変素晴らしく、チームをまとめる力があり、頼りになるキャプテンだと高く評価します。

練習も七尾高校と金沢学院高校の胸を借り、プロバスケットBリーグ金沢武士団(サムライズ)の飴谷アシスタントコーチの指導を受けワンランク上の練習メニューをこなしてきました。大地くんはメンバーに対し練習で気付いたことや、思うことは遠慮せずにアドバイスすると言います。後輩からは怖い先輩だと思われているようだと笑いますが、目標の石川県ナンバー1、全国大会出場を成し遂げるためチームを強くしたいのと、後輩に上手くなってもらいたいため、中途半端な気遣いをしていてもいけなかったと言います。

そんな大地くんに将来の夢を聞きました。すかさず「夢はBリーグでバスケしたいです!」と元気よく答えてくれました。そのため来春はバスケットボールの強豪、金沢学院高校へ進学を目指します。高校でもバスケットを続けるため、今も勉強の傍ら、3年生や下級生に声をかけ田鶴浜体育館で週2、3回の自主練習をしています。5歳から始めたバスケットボールを通じ、目標を成し遂げる強い意思、そして逞しいリーダーシップ力を身に付けながら、益々成長を続ける大地くんです。



七尾中男子バスケットボール部


第37回 「輝け!郷土の星」フラワーデザインの村山 唯さん(東雲高校3年)


第56回技能五輪全国大会の職種「フラワー装飾」で県代表!

フラワー装飾とは、花束やパーティー会場の飾りつけ、ブライダルブーケなど生花を用いてアレンジメントする技能のことで、フラワーデザインの国家資格です。そのフラワー装飾技能士2級に今年合格した唯さんは、山口県で開催される高校生フラワーアレンジメント全国大会と沖縄県で開催される技能五輪全国大会(23歳以下)に石川県代表で出場します。高校生で2級合格は石川県では歴代4人目の快挙です。県代表の連絡を受けた唯さんは、昨年、村上結乃先輩が選ばれていたので、自分も出たいなと思ってはいたのですが、「まさか本当に!」 とビックリしたそうです。

東雲高校フラワーデザイン部

生花部が前身のフラワーデザイン部は創部10年を迎え現在は女子6名、男子1名の部員が週1回から3回の練習をしています。実業系の東雲高校には資格取得を目指す気風があり、フラワー装飾の資格を取りたいという生徒の声に、顧問の宮本信子先生が独学で勉強して部を立ち上げました。

現在は宮本先生、出村豊先生、澤野毬乃先生が1級を取得しており、また金沢のフラワーデザインスクールの福岡千恵先生を講師に招き手厚い指導の下、2年連続で全国大会と技能五輪へ出場となる実績を上げています。



フラワーデザイン部

頑張り屋

お花と聞くと、おしとやかな感じがしますが、実はフラワー装飾は体育会系に劣らず激しい競技です。与えられた花材で課題(テーマ)を制限時間内で表現し審査されます。技能五輪の競技時間は5時間、私語禁止の会場でスケッチ、花束、ブライダルハーフ&ブートニア、ウィンドウディスプレイを制作します。集中力と体力が勝負の中、見る人に、そーなんだ、そんな発想があったんだと感じてもらうために、全体構成、色、形を調和させます。そして秀でた作品にするためのアイデア、最後の一工夫をどうするかでしのぎを削る戦いだそうです。

大会ではとってもお腹がすくんですとニコリと話してくれた唯さんですが、実は陸上部にも所属し、なんと県の高校総体では5000m競歩で3位入賞を果たしています。1年生の時は最下位だったと言うので、唯さんは相当な頑張り屋に違いないと思い、競歩とフラワー装飾をどう両立させたのか聞いてみると、3年生になって2級を受ける時、陸上部の向田先生も応援してくれたので絶対合格しなければと、陸上の練習を済ませ午後7時から10時まで市内の花屋さんで指導を受けたと言います。

やはり!そんな努力をしていたのかと感心し、指導する先生方にも唯さんの事を聞いてみました。福岡先生は、素直で諦めず最後まで頑張るので成長もするし、結果も出るのだと話し、宮本先生は普通なら挫折し投げ出してしまうところを諦めず、メンタルがとても強い子だと話してくれました。

唯さんは今、受験勉強や学校祭などやることが一杯ある中で大会に向けて練習に励んでいます。 優しくて頑張り屋さんの唯さんの人柄が表れる素敵なアレンジメントで技能五輪、頑張って下さい!楽しみにしています。



五輪をモチーフに


第36回 「輝け!郷土の星」陸上1500mの川森 結翔くん(七尾中3年)


石川県中学陸上競技大会1500mで優勝

7月の県体で4分15秒30の記録で念願の石川県優勝を果たした結翔くんですが、これは中能登中学3年生の常光拓真くんと抜きつ抜かれつのデッドヒートの末、わずか0、09秒の差で掴んだ勝利だったのです。結翔くんは実力がありながらも2年生までは県大会に出場すら出来ませんでした。県体出場するためには七尾鹿島地区予選で勝たなければなりませんが、この地区予選のレベルが高く先輩の壁が厚かったのです。

小さい頃から走ることが好きだった結翔くんですが、高階小学校のマラソン大会でどうしても勝てない同級生がいました。小5の時初めてその子に勝って喜んだのも束の間、その子が田鶴浜スポーツクラブへ入って長距離の練習を始めたのです。このままでは来年のマラソン大会で負けてしまう。そんな思いに駆られ自分も田鶴浜スポーツクラブに入ることを決めました。

田鶴浜スポーツクラブ

七尾中学陸上部の中長距離選手は男女全員、田鶴浜スポーツクラブに所属して練習しています。昨年4月七尾中学が御祓中、朝日中、田鶴浜中の統合により誕生しましたが、統合前の田鶴浜中学陸上部の長距離選手全員が田鶴浜スポーツクラブに所属して練習に励んでいました。そして駅伝や長距離走で何度も全国大会出場をしています。そんな経緯から七尾中学でも中長距離選手は田鶴浜スポーツクラブの山口監督の下で練習を行ないます。

朝6時から旧田鶴浜中のグラウンドで練習し、朝弁当を食べ全員でサンビーム7時20分発のスクールバスで学校へ向かいます。学校が終わればいったん家へ帰ってから夕方6時にグランドへ集合して走りこみ、まるで毎日が合宿のようです。その成果は男子が4年連続で全国駅伝大会へ出場しています。そして今年は女子にも全国大会出場の期待がかかります。



僅差の優勝!

厳しい練習

昨年の夏は厳しい練習についていけず、それで体幹と筋肉を鍛えるトレーニングを始めた結翔くん。体が出来てくると余裕を持って練習ができ楽しく走れるようになったと言います。山口監督は選手の状態をよく見て一人一人に細やかな指導を行います。結翔くんの走りは柔らかくて良いのだが、ひょこひょこ走っているのでもっと体幹を鍛えればまだまだ伸びると言います。今後の課題もあるが性格が素直で前向きなので高校、大学とこれからが楽しみだと話してくれました。

12月の全国中学校駅伝大会に石川県代表として5回連続出場なるか、厳しい練習が続きます。昨年は人数も揃っていてレベルが高かったのですが、今年は男子部員9名で3年生は結翔くん一人です。そんな結翔くんに決意の程を聞くと「ライバルは津幡南中学と中能登中学ですが、後輩の野崎健太郎くんが8月に北信越大会の1年1500mで優勝しチームのムードも上がっていて、先輩として良い手本となって自分の背中を見せてみんなを引っ張っていきたい」と力強く話してくれ、とても頼もしく感じました。 男女ともに全国大会出場目指して頑張ってもらいたいと思います。



駅伝の名門!男女で出場を!


第35回 「輝け郷土の星」 柔道の林 諒太朗くん (鳥屋小5年)


全国小学生学年別柔道大会石川県大会で優勝

全国大会への切符を手にしこの夏の練習は特に力が入っています。諒太朗くんは3年生と4年生の時にも県体会で優勝をしていますが全国大会は5年生から開催されます。石川県大会3連覇を成し遂げ全国大会は当然のごとく出場を決めたのだと思いきや、大会では逆転につぐ逆転とやっとの思いで優勝できたのでした。連覇していたのでライバルから研究されていたのです。準決勝、決勝と先に指導を取られる試合展開です。準決勝でなんとか小外刈りで、決勝では残り十数秒を残し逆転の大内刈りで辛くも勝利しました。

北野監督は普段は感情を表さない諒太朗くんがこの時ばかりはホッとした顔をしていたので、かなりのプレッシャーを抱えて戦ったのだろうと話します。諒太朗くんは「焦ったけど全国大会へ行くために絶対に勝たなければと気を入れなおして戦った」と言います。



中能登柔道教室のモットー

柔道一家

柔道を始めたのは保育園の時です。柔道三段で中能登柔道教室の指導者でもあるお父さんが双子の姉の一人、弘華さんに柔道を習わせようと教室へ見学に行った時です。一緒に連れて行った諒太朗くんの方が「楽しそうー、柔道やりたーい!」とお姉さんより先に入門しました。あれから6年、身長146cm、体重62kgの体格は5年生では重量級です。

現在中学1年生の双子の弘華さんと莉帆さんも中能登柔道教室で稽古に励み、弘華さんは小5の時に全国大会へ、莉帆さんも今年全国大会へ出場します。二人の姉にはまだまだ歯が立たない諒太朗君にとって姉は優しくも怖い存在なのです。そして自分が中学生になったらいつかは姉に勝ちたいとこっそり話してくれました。

悔し涙

全国大会では小5といえども重量級は大きな選手が出場してきます。けっして大きい方ではない諒太朗くんにどう戦うのか意気込みを聞くと、「相手が大きくて相四つだったら、つり手を落とし自分の組手になって足から崩し、チャンスを待って大外から払い腰で決めたい」と明確に話してくれとても頼もしく感じました。

オリンピックで金メダル!と大きな夢を持つ諒太朗くんですが気が優しく涙もろい一面もあります。石川県大会では団体戦も優勝していますがその準決勝で不甲斐ない試合をした諒太朗くんに監督が喝を入れました。実力があるだけに期待も大きいのです。諒太朗くんも自分の不甲斐なさに悔し涙を流し決勝戦の直前まで泣き続けました。その涙を拭いながら決勝戦に臨み見事に団体優勝に貢献したのですが、悔し涙を流してから闘争心に火がつく大らかな個性があるようです。

個々の力を最大限発揮するためにもみんなの力が一体となることが大切だと、子ども・保護者・指導者の三位一体の運営と指導が行われる中能登柔道教室。今年5月には今まで築いてきたネットワークで東海、関西各県代表チームの総勢400名以上が中能登町に集い合同練習を行いました。そんな恵まれた環境に身を置く諒太朗くんの成長が楽しみです。



全国大会出場選手の壮行式


第34回  「輝け!郷土の星」ハンマー投げの 林 栄真くん(東雲高校2年)


石川県高校総体優勝

今年5月の石川県高校総体陸上ハンマー投げで53m02cmと北信越5県でも4位にランキングされる記録で見事優勝した栄真くんです。この記録ならインターハイ出場も視野に入り期待が高まります。そんな情報を得て栄真くんの取材に東雲高校陸上部を訪れました。

170cm、104kgのりっぱな体格の栄真くんは礼儀正しく、ハキハキとしたとても爽やかな好青年です。訪れた時はすでに北信越大会が終わり結果が出ていました。しかし残念な事に、通常の力を出し切れず46m62cmと惨敗だったのです。

思わぬ敵

重さ6kgのハンマーを直径2m13cmのサークル内で全身を使って投げ飛ばします。体力と技術以上にメンタルが結果に影響するようです。普段通りに投げれば大丈夫と周りは楽観していたのですが力を出し切れませんでした。県大会優勝と北信越大会惨敗。その結果を振り返ると、県大会では1投目で53mを投げたことで、後の試合運びに余裕が持てました。しかし北信越大会では力みが出て公式練習で体の動きが悪くハンマーが飛びません。この1本で不安が広がり頭が真っ白になったと言います。本番の1投目、2投目も記録が伸びず焦りが募ります。3投目までの20分間に立て直さなければなりません。

落ち着きがなく他の選手の投げるのをボーッと立って見ている栄真くんの姿を見た向田監督は、この期に及んでは技術的なアドバイスではなく、頭をフッきり状況を変える必要性を感じます。「ベンチに座れ!頭をリセット、目をつぶって学校の練習風景を思い浮かべ、何を練習して来たかポイントを思い浮かべて」とアドバイスしますが、時すでに遅くメンタルの勝負に敗れたのです。



石川県優勝


結果を受け止めて

中能登中学時代に砲丸投げで石川県優勝し全中に出場した栄真くんには、ラクビーで羽咋工業、航空石川から声がかかり、東雲の当時陸上部監督の中西先生からも誘いを受けます。小学生から陸上に親しんできた栄真くんには迷いはありませんでした。そして幸いにも東雲高校にハンマー投げ石川県高校新記録保持者の遠藤先生が着任してきたのです。遠藤先生は栄真くんを見て、足腰と身体能力が良いので技術を身につければ伸びると感じたと言います。練習は投げ込みを基本として、平日は2時間以上、休日は3時間、4時間とハンマーを持ちます。練習用の重い球をゆっくり回しどこで力を入れるのか確認し、軽い球を速く回すことで体と足の運びの正確さを身につけていきます。また鏡の前に立ちイメージトレーニングを行ないます。

北信越大会での悔しい思いをバネに重心を低くするという課題を克服してリベンジを誓います。向田監督は一番負けて欲しくない所に負けた。その分何倍もバネになってほしい。二度と味わいたく無い程の屈辱であっても、あの時の負けがあって良かった、あの経験のお陰で今がある、と言える成績を残さなければならないと練習への心構えを指導します。

一皮むける糧を得た栄真くん、今後の成長が楽しみです。



東雲高校陸上部


第33回 「輝け!郷土の星」書道の芳岡 真穂さん (七尾高校3年)


石川県代表で全国高等学校総合文化祭

えっ!なんで私が?真穂さん自身が一番驚いたそうです。昨年10月の能登地区高校美術展に出展した作品が最優秀賞に選ばれました。今年8月長野県松本市で開催される全国高校総文祭書道部門には石川県3名の出展があります。この選考は石川県高等学校総合文化祭や県内各地区の美術展などでの最優秀賞作品が集められ審査されます。

昨年11月の選考会で見事に真穂さんの作品が選ばれ出展が決まりました。しかし真穂さんは、金沢の高校生で上手な作品が沢山あったのに、なんで自分が選ばれたかわからないと言います。本当に自分で良いのかとの不安と、責任重大な県代表という使命感が交錯しながらも、全国総文祭に向けての練習が始まりました。


七尾高校書道部


創部5年目、現在15名の女子生徒が練習に励み、毎年学園祭では大きな筆で書き上げる書道パフォーマンスが有名になった七高書道部です。書道は個人で完結する世界ですが、この書道パフォーマンスは部員でプランを練り、役割を決め、全員で取組むので部に一体感が出るといいます。

真穂さんは高校入学してから本格的に書道を始め、楷書、行書、草書、篆書(てんしょ)、隷書(れいしょ)という漢字書体の中で、なぜか隷書体に惹かれたと言います。和気藹々の教室で指導に当たるのは、部員から師匠と慕われる僧侶で書家の三藤観映さんです。創部以来指導を続ける三藤先生は、真穂さんの作品は彼女のこだわらず、動じない性格が作品に大らかさとして現れていると話します。そして隷書体もどきの作品が多い中、真穂さんの隷書体は基本がしっかり出来ていて、一文字一文字をきちっと捉えているので、そこを審査員が評価しているのだと教えてくれました。



最優秀賞

姉の存在

中学では剣道で活躍し初段の腕前を持つ真穂さんが、書道部に入部したキッカケは2つ歳上の姉が美術部で活躍していたからです。入学した年、姉がデッサンで全国総文祭に選ばれていたのです。小さい頃から慕っている姉のそんな姿を追い、今度は自分も文化部で頑張って見たいと思ったのでした。現在お姉さんは筑波大学で日本画を専攻しています。姉の才能をべた褒する真穂さんは本当にお姉さんの事が大好きのようです。

そんな二人が育った環境には祖父の影響も大きいようです。祖父は住職で仕事がら、書に親しんでおり、小さい時から何気に祖父の書く字を見て素敵だなぁと感じていたと言います。知らず知らずに導かれていたのでしょうか。世の中に偶然は無く全てが必然だとするならば、全国総文祭の出展は真穂さんに与えられた使命だったように思います。

部分的に難しい所がある隷書も数をこなすことで慣れてきて、理解が深まり上達が実感できると、楽しくなってきたという真穂さん。全国総文祭には各都道府県から選抜された楷行草篆隷や仮名など約300点が出展されます。選ばれた時は、ひたすらビックリ!していたという真穂さんの、研ぎ澄まされた感性と技の集大成を見守りたいと思います。



書道ガールズ


第32回 「輝け!郷土の星」空手の小﨑川 優雅くん(七尾東部中1年)


小﨑川兄弟、全国大会で優勝

5月6日、滋賀県で開催された第11回極真杯全国型選手権大会の中学生の部で大会最高得点を出した優雅くんです。この大会では中2の兄楓雅(ふうが)くんと共に最高得点をマークし特例で兄弟のダブル優勝となりました。

優雅くんが空手を始めたのは幼稚園年長のとき市内にある現在の国際空手道連盟極真会館石川県支部の道場に兄と共に連れていかれたのがキッカケでした。実践ではなく型の稽古を始めますが、道場は実践の極真空手です。怖いなぁと思ったそうですが、1歳年上の兄楓雅くんと一緒だったので少し安心もありました。

目の上のたんこぶ

戦いという環境に身を置く事になった幼い兄弟ですが、意外な事に怖いより楽しいと思えたと言います。入門6ヶ月での石川県大会幼年の部で優雅くんは3位に入賞しました。翌年には小学1年の部で優勝、このとき兄楓雅くんも2年生の部で優勝。この時から二人は優勝回数を重ねていきます。なんと今日までに県大会、全国大会、世界大会を含めて弟優雅君は22回、兄楓雅くんは71回の優勝をしています。二人の差は、エントリーが同じで二人が戦うことになる大会では常に兄楓雅くんが優勝をするからです。

普段は魚釣りが大好きの優しい優雅くんですが、大会で兄に負けたときはとても悔しいと言います。いつか必ず兄に勝つ! 優雅くんにとっては兄がライバルであり目標の存在なのです。兄楓雅くんは優雅が力をつけてきたので油断できない存在になったと言います。父親もこの大会を観戦し、今回はひょっとして弟が勝つのではないかと感じたほどの演武でした。結果はダブル優勝となり、勝つ事は出来ませんでしたが、それでも初めて兄と肩を並べることになりました。



実は太公望

厳しい稽古

稽古は柔軟体操、型の稽古、そして組手を毎日欠かさず行ないます。週3日は道場で松下師範に稽古をつけてもらいます。小学生の時は父親が指導していた自宅稽古も中学生になった今は二人で稽古内容を決めています。

かつて兄楓雅くんを取材した時に肋骨にひびが入った状態で稽古をしている姿に驚きましたが、二人は型だけではなく組手の試合にも出場しています。しかし型の試合の方が緊張すると言います。組手は相手とパワーをぶつけ合い反射的に試合が進みますが、型は自分の内面と向き合う事になります。型の試合も組手と同じようにトーナメントで一戦一戦勝負して勝ちあがりますが、型はいかに忠実に決められた動きを演武するかが勝負です。手足の位置、腰の高さ、体の向き、目線、力強さ、緩急強弱、静動、呼吸、そして残心、この調和に個性が現れます。正確さと力強さ、そして華麗なる型を演じるには、たゆまぬ稽古と高度な精神性が求められます。

まだ幼さが残る優雅くんですが、演武を始めるときには全身に気迫がみなぎります。兄の演武の力強さ、美しさを認める優雅くんですが、必ず越える!と胸に誓い稽古を続けます。



兄 楓雅、弟 優雅


第31回 「輝け!郷土の星」競歩の西 未来さん(七尾高校2年)


第59回石川県高等学校新人陸上競技大会で優勝

昨年の県新人大会で1年生ながら優勝を成し遂げた未来さん、笑顔の可愛い明るく活発な高校生です。女子の競歩とは珍しいなと思いながら城山グラウンドを訪れました。グラウンドでは七高と東雲の陸上部が練習中です。

中西監督に挨拶を済ませ、未来さんを探しました。あの子が西さんですと教えてもらうと、笑顔でこちらに駆け寄ってきて挨拶をしてくれました。ん? えっ!どっち? 同じ顔の女子が二人ニコニコしています。なんと未来さんは双子の姉で、妹の希望(のぞみ)さんも同じく競歩の選手だったのです。そして先の新人大会では準優勝をしているのです! 双子で1位、2位とは、お見事です!

中距離からの転向

それでは、という事で二人にインタビューすることにしました。二人は以前このコーナーで紹介した中距離の増田海輝くん(現在は尾山台高校陸上部)と同級生で中能登中学陸上部の出身です。

二人は中学時代1500mの選手でしたが記録が伸びず県体出場が難しいので、中2の時先生は七鹿からの出場枠で空きがあった競歩を薦めました。未来さんは、中距離より、そっちが楽かも♪と安易に考えて転向を決めました。それが功を奏して県体で8位入賞、これで未来さんの気持ちにスイッチが入りました。

中3の県体では優勝、妹の希望さんも準優勝します。学校も部活も競技種目も同じ道を歩んでいる二人ですが、未来さんは球技の部活体験もしましたが、どうもしっくりこなく、やっぱり陸上かなぁという感じで入部したんですと笑います。



未来に希望の二人です

一心同体

中能登中の2年先輩に遊学館で活躍した吉田優海(ゆう)さんがいます。東京オリンピック出場を目指すほどの実力者で二人にとっては憧れの先輩です。吉田選手の記録は5000m22分台ですが、未来さんは26分10秒、希望さんは26分13秒です。中西監督は今年24分台、3年生で23分を切ること目指さないと全国では通用しないと言います。覚悟して相当の練習をしなければなりません。歩くのだから走るより楽かもと思った競歩、何が辛いかとの質問に、未来さんは学校から自転車で城山グラウンドへ向かう時が一番辛いと答えます。辛い練習が待っている場所へ行かなければならないという心理的な辛さです。いち早くグラウンドへ来て誰よりも早く練習を始めても終わるのは一番遅くなる競歩。

12000mを歩き込む練習は途中で止めたくなることもしばしばです。それを我慢して乗り越えられるのは、なんと姉妹の間にあるライバル心だと言うのです。お互いに負けられないという二人は互いの息づかいが聞こえる近さを並んで歩き、一人が疲れれば一人が引っ張りペースを崩しません。双子ゆえの距離感が励みとなり互いに高め合っているのです。小さい頃から何かにつけてお互いを気にしてきた二人。苦楽を共有できるライバルの存在こそが、今の二人の強みとなっているようです。 二人でインターハイ出場を! 頑張って!



競歩三人娘


第30回 「輝け!郷土の星」相撲の谷口 愛さん(中島小5年)


第20回全日本小学生女子相撲大会で優勝

小さい時から口数が少なく、おとなしい性格の愛さんですが、体が大きかったこともあり小4の時、お父さんの薦めで七尾青年会議所主催のわんぱく相撲に出場しました。小丸山城址公園の愛宕山相撲場で162cm、75㎏の愛さんは男女混合の試合で4位となり、男子に勝てる楽しさと、優勝できなかった悔しさを経験します。

七尾能登島相撲クラブの新崎監督はそんな愛さんの素質を見抜きクラブへ誘ってくれました。監督の指導のもと四股、すり足、ぶつかり稽古と相撲の基本を忠実に稽古するとメキメキと力が付き、5年生のわんぱく相撲七尾大会、県大会と見事優勝。この時愛さんは嬉しくて土俵下で泣いてしまいました。

男子は国技館でのわんぱく相撲全国大会に進むのですが、女子は8月の全日本女子相撲郡上大会に出場することになります。勢いに乗る愛さんは、この大会でも優勝し、さらに10月の大阪で開催された全日本小学生女子相撲大会5年生の部でも優勝しました。

女子相撲

大相撲は男だけの世界ですが、女相撲は江戸時代から行なわれており全国各地に伝統行事として数多く残っています。またヨーロッパなども女子相撲が盛んで世界大会も行なわれています。

一昨年モンゴルで開催された世界ジュニア女子相撲選手権では金沢学院高校の山下紗莉奈さんが優勝しましたが、彼女も小学生の頃は宝達志水町から七尾能登島相撲クラブへ出稽古に来ていました。また大相撲で活躍の輝関はお姉さんが女子相撲をやっていたことがキッカケで相撲を始めています。



団体・個人男女・完全優勝!


恵まれた環境


身近に女子相撲の先輩が多くいることも愛さんにとって恵まれていました。全国大会の会場では石川県の中学や高校の女子相撲の先輩が愛さんを可愛がってくれ、試合前の調整をしたり、土俵に送り出したりと面倒を見てくれます。県内の大会ではその運営や審判員には顔見知りの地元の大人達がいることで、雰囲気に飲まれることなく安心して臨む事が出来ます。


お父さんはそんな環境も相撲王国としての層の厚みであり、伝統を繋いできた関係者のお陰であり、愛は本当に恵まれていると言います。新崎監督は愛さんに期待をしながらも、あくまでも本人の自覚を促しながら指導を試みているようです。

今年全国2連覇を目指しますが、ライバルは愛さんを研究して挑んできます。愛さんは恵まれた身体能力でスピードとパワーに勝りますが、全国大会では小さい時から柔道やレスリングをやっている選手がほとんどで、まわしを取られると苦戦が予想されます。この冬減量を指示した新崎監督の胸の内には二連覇に向けての思いがあるようです。

全国大会決勝戦、「勝って帰るぞ」と監督の小声、「うん」と頷き土俵に向う愛さん。 絶対的な信頼感が結果を引き出すのである。二人だけに通じる気脈がある。



七尾能登島相撲クラブ


第29回 「輝け!郷土の星」テコンドーの吉田 理壱くん(小丸山小5年)


全日本で準優勝!


昨年7月東京日野市で開催された全日本ジュニアテコンドー選手権大会30キロ未満の階級で見事準優勝に輝いた理壱くん。テコンドーは空手を源流に韓国で発展した近代武道です。理壱くんがテコンドーを始めたのは小3の時です。5歳から始めている空手がスランプになり、その克服のためにとお父さんが勧めました。石川県ではテコンドーの道場が無く、富山市まで通わなければなりません。お母さんはそんな無理しなくてもと反対したのですが、理壱くんはテコンドーに興味を示し、お父さんと一緒に頑張ると決めたのです。今も富山市まで週1回通って稽古しています。空手も地元七尾の武神政浦道場で週3日の稽古に励んでいます。似て非なる二つの武道の両立は難しく、空手の実力者でもテコンドーに転身して強くなる例は少ないと言いますが、理壱くんはテコンドーと空手を両立させ、空手甲子園と言われるJKJO全日本ジュニア大会にも予選を勝ち抜いて3年連続で出場しています。また昨年10月に横浜で開催された国際武道空手連盟の全国大会で5年生38キロ未満の部で3位入賞も果たしました。


功を奏す


テコンドーには空手と同じようにマッソギ(組手)とトゥル(型)がありますが、足のボクシングと言われるほど、足技でポイントを取る競技です。理壱くんは攻め込まれた時にかわして、ダイナミックな足技で反撃するテコンドーが面白いと言います。お父さんはテコンドーを始めてから空手にも幅が出て、やる気も出てきたと言います。家でも自主的に腹筋や腕立て、蹴りの練習を毎日欠かさず行なっている理壱くんですが、テコンドーとの出会いが功を奏したのでした。



理壱くん(左)
惜しくも準優勝


母の葛藤


今でこそ本人もやる気になって、お父さんと二人三脚で練習に励んでいますが、練習が厳しくやめたいと毎日泣いていた時期があったと言います。そんな時お母さんは、まだ小さくて練習の意味が理解できない理壱くんに、練習を指導するお父さんの思いを伝え、またお父さんには理壱くんの気持ちを読み取り、子供心を伝えて二人の間がギクシャクしないよう取り持っていました。母親として厳しい練習に耐える理壱くんの姿を見てかわいそうになり、テコンドーを続けることが果たして良いのか葛藤したと言います。それで理壱くんにテコンドーをやめる?と聞いたことがありました。理壱くんは少し考えて、「空手でパパと一緒に勝ち取ったトロフィーと同じように、今度はテコンドーでも頑張ってもう1回トロフィーをとってみたい」と答えました。この一言で覚悟を決めた理壱くんは結果を出す為あらゆる努力を惜しみません。勝つために階級を落とし、試合前に減量も経験しました。発育盛りの小学生が食事制限をするのです。理壱くんの枕の下にあったチョコレートの包み紙。結果という目標に向かってストイックなまでに心身の鍛錬を重ねる父と子。それを見守る母。 今でこそ良かったと笑えるが、という母の言葉に、事を成す重みが滲む。



富山の道場で稽古


第28回 「輝け!郷土の星」 弁論の土倉 早貴さん(鹿西高校1年)


全国青年弁論大会で最優秀賞


昨年11月、水戸市で開催された第62回全国青年弁論大会高校生の部で、最優秀賞に輝いた土倉早貴さん。まだ1年生ということで、原稿の完成と全国大会出場を目標に置いていただけに、石川県代表に選ばれての全国デビュー戦で、いきなりの最高賞受賞に本人もビックリ仰天です。弁論を始めるキッカケは田鶴浜中3年生の時でした。生徒会長をしていた早貴さんは、その立場から全能登私の主張発表大会に学校推薦で出場することになります。中学生と高校生が集まる会場で、中学生の多くは私はこう生きたいと自分の主張をするのに対し、高校生の社会性を含んだ弁論に驚いたといいます。しかしそれがキッカケで弁論に興味を持ち、進学した鹿西高校で迷わず弁論部に入部しました。


今日的課題


少人数の弁論部。顧問の岡山先生は入部して間もない早貴さんを、毎年5月に名古屋で開催される伝統の全国高等学校弁論大会に、出場が決まっていた先輩と共に連れて行きました。この大会は弁論のあと質疑がありその受け答えも審査対象です。大学生や一般からの質問に自信を持って聴衆を圧倒するくらいの応答をしないと高得点になりません。それは原稿の中身がどれだけ本物なのかを試されているのです。全国レベルの弁論を聴きモチベーションが一気に高まった一方で、今日的課題を自分の体験や考えで論旨をまとめなければ通用しないことを突きつけられたのでした。弁論大会では論旨60点、表現力40点でフィギュアスケートと同じく複数の審査員に採点されるのです。



石川県代表メンバーと


弁士


原稿が書けない! 何をテーマにすれば? 辛く苦しい日々が続きます。そんな時、家庭の授業で地域のお母さんと赤ちゃんを招いての交流が行われました。大の赤ちゃん好きで、子育ては幸せなこと、と思っていた早貴さんは、一人のお母さんから産後鬱の話しを聞かされ驚きました。どのお母さんも辛いと言っているけど、えぇ~、子育てってどういうことなんけ? と、この親子交流で今日的課題を捉え、原稿の糸口が見えてきたと言います。この授業で意気投合した関軒十萌(かんのきともえ)さんは、早貴さんとこの問題について話をしているうちに、弁論部に興味が湧きマネージャーとして入部。早貴さんの表現をチェックしたり、タイムを計ったり、また二人で論旨を練ったりとサポートを始めます。そうして「孤育てではなく、幸育てしたい」という原稿が出来上がり、県代表として全国の舞台に臨んだのです。早貴さんは、さらに論旨を深めるため、新聞は毎日読むようになり、本屋さんへ足を運び、ネットで関連する話題や情報を収集し、今でも推敲を重ねています。今年8月の全国総文に出場する早貴さんに、将来を尋ねると医療関係へ進み、地域社会で子育て支援の輪を広めたいと話します。表現力豊かな弁論部弁士から女子アナへと進む人も多いという中、世の中の課題を先取り提言し、自らも実践を志す。 
そんな若き弁士の誠が伝わり、 胸が熱くなる!



閑軒マネージャーと


第27回 バドミントンの 福原 輝弥くん(鵬学園2年)


石川県高校新人大会優勝


11月に開催された県新人大会、シングルは出場567名の選手で競われ12試合を勝ち抜き見事優勝した輝弥くん。さらに能登の高校として初の団体優勝も成し遂げました。県内で伝統誇る強豪の金沢市立工業を倒したのです。輝弥くんは6歳から中島バドミントンクラブへ連れていかれラケットを握らされました。現在大学生の姉と兄もこの教室で鍛え県体優勝の経歴があります。そんな環境で輝弥くんもメキメキ腕を上げ、小2で全国大会出場、小5で石川県優勝を始め、中学時代は選抜や県体で何度も優勝し、中3で北信越ベスト8の成績を残しました。


能登に残る


近年能登地区の優秀な中学生の多くは金沢の強豪校へ進学していきます。そんな風潮の中、輝弥くんは違いました。進学を考えた時、金沢の強豪校で強くなるのではなく、自分が生まれ育った地元で頑張り、能登の人間として金沢の強豪校を倒すことが、自分自身がより強く、より成長すると考えたと言います。打倒!金沢市立工業を目標に定めてからの動きは見事でした。田鶴浜中の保科三史郎くんに相談し、二人で中島中の谷口拓大くん、能登中の山本幸太くん、高松中の干場翔也くんと東志音くん、当時の能登の強い選手に連絡を入れ鵬学園に進み金沢勢を倒そうと誘いました。二人の熱意に共感し、全員が能登に残りました。今回の団体優勝はこのメンバーで勝ち取ったのです。為せば成る!と言うものの、2年目で結果を出すには、強い、強い願望と、それ相応の努力があったに違いありません。



最強のメンバー


鵬学園バドミントン部


6月の総体は団体2位、個人3位の成績でした。もう一歩です。そこから新人戦に向けて監督の曽我先生が全部員にハッパをかけ練習密度が濃くなります。平日は3時間から4時間、土日は7時間、休み無しで練習を続けます。キャプテンとなった輝弥くんは勝たなければならない責任を自覚します。まず自分達は強いチームだと全部員に意識付けをし、自信を持つようにしました。練習では率先して大きな声を出し気合を入れます。普段から大きな声を出して練習することで、試合本番でも普通に大きな声を出し、気おくれせず実力を発揮するためです。夏休みには日体大へ出向き強化練習もしてきました。大学生の迫力あるプレーとカッコ良さに益々バドミントンへの情熱が高まった輝弥くんです。曽我先生は痛い所があっても黙って頑張ってしまうほど練習量は一番だし、この半年で体力、精神力が鍛えられて我慢強くなったと言います。そんな輝弥くんのプレースタイルは早く動いて攻撃するというより、ミスを少なくして拾っては返し、拾っては返し、長い試合にして相手のミスを誘います。相手にとっては非常に攻めづらく、いつの間にかに点差がついている感じだと言います。これだけ練習して負けるわけにはいかない!と臨んだ大会で掴み取った優勝。「練習はいつも辛いですが耐えなければ結果を出せないし、結果を出したいから辛くても頑張れるのです!」と輝弥くん。 率直な言葉に力が宿る。 まだまだ楽しみだ!



曽我監督の指導が入る


第26回 「輝け!郷土の星」 柔道の 大塚 遥人くん(中能登中3年)


石川県大会・北信越大会優勝


60キロ級で県大会、北信越大会と優勝し全国大会ではベスト16位、この夏大活躍の遥人くんは柔道大好き少年です。小1のとき兄が通う鳥屋柔道教室へ見学に行き、自分も柔道やりたい!と強い思いに駆られます。4年生の試合中に首を怪我し、しばらくは恐怖で練習が出来なくなりましたが、6年生でキャプテンになり、体も大きくなってきたので勇気をもって柔道に立向いました。中1の県体では団体戦で優勝し全国大会へ行くも1回戦敗退。悔しさをバネに学校の柔道部では文後監督と谷内コーチから、中能登柔道教室で北野監督から指導を受け一生懸命稽古しました。得意は内股ですが、北信越大会では、面白いように技が決まり、内股、大内刈、大外刈、背負投と全て一本勝ちで優勝を決めました。


チームメイト


なんと、今年の県体で中能登中学柔道部は90キロ級で山森晴翔(はると)くん、女子52キロ級で深田涼子さんも優勝しました。山森くんとは小学校からの同級生で共に小1から柔道を始めた仲間です。
山森くんは県体で決勝戦を前に不安で緊張していた自分に、「一緒に優勝するんやからな!」と遥人くんに声をかけてもらい、「よし!」という気持ちになったと言います。仲の良い二人ですが一度だけケンカをしました。取っ組み合いまではしませんでしたが、激しく感情をぶつけ合ったと言います。それは部活での練習方針を巡ってのことです。志を持った二人だからこその真剣にぶつかり合い、そのあとは後腐れなくまた一緒に稽古に励む。そんな二人の清々しい姿から、試合に勝つだけの柔道でなく、心をも鍛える柔の道をすでに歩み始めているのだと感じました。



大塚・山森・谷内・深田


中能登柔道教室


子どもたちが柔道を好きになる、そして社会人になっても今あるのは柔道をやっていたおかげだと実感できる、そんな指導方針の中能登柔道教室です。保護者会も積極的に活動に参加しており、近年は県内外の強豪チームが合宿に訪れるようになりました。多いときは150名以上も集まり、鹿島武道館の柔道場だけでは足りず2階剣道場に畳を敷いて練習することもあります。近くの集会所を借りて宿泊や食事などは保護者会が一丸となって、それも楽しみながらお世話します。北野監督は親が楽しむ姿があってこそ、子どもたちは厳しい稽古に耐えながらも柔道を好きになっていくと言います。谷内コーチは遥人と晴翔、二人のハルトを引き連れ東海大相模高校の越年合宿に参加してきました。人が休んでいる年末年始に井上康生、羽賀龍之介、高藤直寿選手などオリンピックメダリストが揃う稽古場での合宿は大きな刺激となり精神面で大きく成長したようです。遥人くんは寝ても覚めても柔道が頭から離れません。遊びも漫画を読むくらいですが、それも柔道部物語を本に穴があくほど何度も読み返しています。まさに柔道一直線の遥人くんですが、来春は柔道の強豪、津幡高校へ進学し、レギュラーを目指すことが目標です。 
さぁ! これからも遥人と晴翔、ダブルハルトで頑張れ!



練習を見守る保護者会


第25回 「輝け!郷土の星」 バスケットボールの 小林 きららさん(七尾中3年)


石川県大会・北信越大会優勝


今年、御祓中、朝日中、田鶴浜中が併合し誕生した七尾中学校の女子バスケットボール部、8月に沖縄で開催された全国大会へ出場しベスト16まで進みました。石川県大会優勝、北信越大会優勝を経ての活躍です。しかし本当はベスト8を目指していたので嬉しさ半分、悔しさ半分だとエースのきあらさんは話してくれました。きあらさんは高校、大学、一般とバスケットを続け、高校時代には石川県の国体選手にも選ばれた父親の姿に憧れていました。それで小丸山小学校2年生からミニバスの七尾ブルドックで練習して来ました。もっとバスケットで強くなりたいと中学へ進む時に、田鶴浜中学の東間先生を慕い越境入学します。先生はきあらさんのセンスを見抜きエースとして育てます。その田鶴浜中学が昨年の石川県大会で初優勝を成し遂げました。東間先生は過去10回も北信越大会へチームを導いた指導者ですが、どうしても全国大会へ進めませんでした。新生七尾中学の監督となって、田鶴浜中学から育ててきたメンバーが主力となり、ついに今年11回目の北信越大会で優勝し全国大会に出場することが出来たのです。


全国大会ベスト16


全国大会では予選リーグで秋田県大曲中学と広島県古田中学に勝利し決勝トーナメントへ進みます。その1回戦で栃木県南陽中学と対戦し45対48で惜しくも破れました。しかしこの1戦は会場を沸かす見ごたえのある試合となりました。相手チームのエースは日本バスケットボール協会の15歳以下の強化選手に選ばれており、163cmのきあらさんより10cmも背が高い選手です。試合はきあらさんの個人技で得点を重ね前半は26対20でリードします。後半は逆転につぐ逆転、一進一退の攻防が続き、両エースのすばらしい活躍で最後まで緊迫した試合だったと言います。



北信越大会にて


師弟子


2年前から中学生の大会はゾーンディフェンスが禁止されマンツーマンが義務付けられました。将来に向け世界に通用する選手を育て、強い日本代表チームを作るためにです。マンツーマンでは一人一人に状況判断力、高い運動能力に強力な突破力が求められます。きあらさんはテクニックに加えこれらの能力を備え、誰もが認めるポイントゲッターです。対戦相手のエースより必ず多く得点すると闘志を燃やしコートに立つことでチームを勝利に導きます。どんなに厳しい練習でも泣を見せないきあらさんが、この試合の休憩時に涙しました。試合ではいろんな場面が展開するので的確に状況判断し、戦略を立てチームで課題解決しなければなりません。この時は何も出来ずにいる自分への悔し涙だったのです。
きあらさんは将来指導者として選手を育てたいと話してくれました。
その時、東間先生は頷きながらも、御祓中学出身の坂本美樹選手が実業団のトヨタ紡績で頑張っているし、全日本代表の町田瑠唯選手は162cmと小柄でも頑張っている。と呟きました。 それは高校大学と実力をつけ、
思いきり羽ばたいてみろ! きあら! と言ったように聞こえました。



七尾中バスケットボール部


第23回 「輝け!郷土の星」ボクシングの 山本 愛翔くん(天神山小6年)


東日本チャンピョン


8月13日、大阪府立体育会館で開催された日本ボクシング連盟主催の全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦に小学男子38キロ級の東日本代表として出場した愛翔くん。この大会は東京オリンピックに向けた強化事業でもあり、全国各地の予選を勝ち抜いた小中学生が日本一をかけて闘いました。決定戦の相手は地元大阪の西生野小の選手で、愛翔くんより10cmも背が高いアウトボクサーです。141cmと小柄な愛翔くんは相手の懐に飛び込むファイタータイプのボクサーです。相手の声援しか聞こえないリングで果敢に攻め込みましたが、残念ながら判定で敗れ日本ランキング2位となりました。


魂に導かれ


テレビでのボクシング観戦が好きだったわけでもなく、親が勧めたわけでもないのに、なぜだか小さい頃からボクシングがしたいと思っていた愛翔くんです。七尾ではボクシングを習う環境が無いので、代わりに空手を習う事にしました。極真空手の流れを組むフルコンタクト空手七尾市武神政浦道場に小1で入門し稽古を続けていたのですが、4年生の時、学校での2分の1成人式の参観日、愛翔くんは、将来の夢「ボクシング世界一」と書き、僕はボクシングで頑張るので、お父さん、お母さんサポート宜しくお願いします!と発表しました。参観していたお母さんはビックリしました。父親に相談したところ本人が選び進みたい道ならば、その気持ちに添うのが親の役目だとボクシングを習わせる事にしました。空手を続けながら羽咋ボクシングクラブに通い始めます。空手でも全国大会に出場し活躍していましたが、二兎追うものは一兎も得ず、と小5の6月からはボクシングに専念する事にしました。現在は学校が終わってから月、木は羽咋のボクシングクラブで、その他は金沢のカシミボクシングジムに通って、縄跳び、サンドバック、ミット、シャドー、スパーリング、腹筋など毎日2時間の練習を行っています。



気迫のリング


目指すは!


普段は友達とゲームをしたり、バスケットを楽しんだり、ユーチューブを見て楽しむ小学生です。しかし一旦リングに上がると気が荒いファイターに変身し、相手をガンガンと倒しに行くスタイルのボクシングをします。ボクシングに賭ける熱い想いは愛翔くんの言葉の端々から伝わってきます。将来の目標を質問すると「プロになって、世界一になることです!」と力強く答えました。更に「テレビに出ている世界王者の井上尚弥選手を超える強いボクサーになることが目標です」と具体的で大きな目標があることに驚きました。魂に導かれ、始めたボクシング、毎日遠方のジムへの送迎、減量のための食事管理など家族をも巻き込み、ジムの会長からも将来を期待されています。周りをその気にさせるエネルギーは愛翔くんの世界一という強い願望の賜物です。何事も成功の秘訣は情熱・熱意・願望を強く持つことだと言われますが、今まさに成功への道を歩み出している愛翔くんです。
強い信念を持ち続け、目指せ! 絶対に世界一を!!



カシミジムの仲間と!


第22回 「輝け!郷土の星」 陸上400mの 野田 大河くん(七尾高校3年)


北信越大会優勝


今年6月の北信越高校総体陸上競技400mを47秒50で走り見事優勝した大河くん。この記録は全国ランキング7位で、今月29日に山形県で行われるインターハイで入賞を目指します。実は5月の石川県高校総体では2位でした。これは直前の全国合宿で怪我をして調整不足で臨んだ結果です。今年この種目は石川県勢が強く、北信越大会で1位七尾高校の大河君、2位は金沢高校の的場君、3位に二水高校の森君と石川県が独占し揃ってインターハイに出場します。このクラスになると0.5秒の範囲で順位が大きく入れ替わり、その時のコンディション、精神力が結果に大きく影響します。


陸上400m競技


御祓中学のサッカー部で活躍した大河君は走ることが大好きで、高校では自分自身の可能性を試したいと陸上部に入部します。1年生の県新人大会で400mに出場し52秒50で4位入賞し、2週間後の北信越新人大会では49秒90で9位でした。この時400mでやっていこうと決意します。大河君のレースは前半じっと我慢して後半で相手の出方を見てスパートをかけラストで差します。昨年はインターハイ、ジュニアユース、国体など大きな大会に出場しますが全て準決勝で敗退。しかしこの経験が自信となり、今年は大きな大会でも緊張せず落ち着いて自分のレース展開をコントロール出来るようになりました。また全国トップクラスの七尾高校に今年着任した中西監督は、限られた時間の中で練習と勉強の成果を少しでも高めるために陸上部に専属トレーナーを置き、部員が心身共にベストな状態になるようきめ細かな体調管理と練習メニューを指導します。大河君も一つ一つの練習がどう走りに結び付くのか、その意味を理解し練習をすることが大切だと話します。レースではラスト100mが一番辛く体が動かなくなります。そんな時、子どもの時から自分がやりたいと言ったことには、全面的にサポートしてくれる家族の声援が聞こえると、ナニクソ! 絶対に負けるかー!という気持ちが湧いてきて最後は気力だけで走ります。走りに迷いが生じた時に愚痴を聞いてくれ、肯定的に共感し後押ししてくれる母の言葉に何度も救われましたと話す大河君から心底家族に感謝していることが伝わって来ます。文武両道の七尾高校、勉強は?との質問に「今は練習に集中し隙間に勉強を入れています」と笑います。7月29日インターハイ初日に予選、準決勝、決勝と1日で3本の過酷なレースになりますが、大河君は入賞と石川県記録を更新することを目標に3本とも全力で走って来ますと力強く宣言しました。練習は厳しいが自分がやりたい事をやっているので、とても楽しいと言う大河君の自信に満ち溢れた姿をとても頼もしく感じました。



石川県勢強し!


家族に感謝


七尾高校に今年着任した中西監督は、限られた時間の中で練習と勉強の成果を少しでも高めるために陸上部に専属トレーナーを置き、部員が心身共にベストな状態になるようきめ細かな体調管理と練習メニューを指導します。大河君も一つ一つの練習がどう走りに結び付くのか、その意味を理解し練習をすることが大切だと話します。レースではラスト100mが一番辛く体が動かなくなります。そんな時、子どもの時から自分がやりたいと言ったことには、全面的にサポートしてくれる家族の声援が聞こえると、ナニクソ! 絶対に負けるかー!という気持ちが湧いてきて最後は気力だけで走ります。走りに迷いが生じた時に愚痴を聞いてくれ、肯定的に共感し後押ししてくれる母の言葉に何度も救われましたと話す大河君から心底家族に感謝していることが伝わって来ます。文武両道の七尾高校、勉強は?との質問に「今は練習に集中し隙間に勉強を入れています」と笑います。7月29日インターハイ初日に予選、準決勝、決勝と1日で3本の過酷なレースになりますが、大河君は入賞と石川県記録を更新することを目標に3本とも全力で走って来ますと力強く宣言しました。練習は厳しいが自分がやりたい事をやっているので、とても楽しいと言う大河君の自信に満ち溢れた姿をとても頼もしく感じました。
郷土のみんなで応援しているからインターハイ頑張ってこいよ!
フレー、フレー、 大河!  頑張れ!頑張れ! 大河!



七尾高校 陸上部


第21回 「輝け!郷土の星」 8種競技の 梅林 公紀くん(東雲高校3年)


石川県高校総体の陸上8種競技で優勝


5月に開催された総体で梅林公紀くんが8種競技に出場し総得点5186点で見事優勝しました。北信越大会では5120点で記録が伸びず4位入賞でした。8種競技は3位入賞までがインターハイ出場なのでちょっと残念でしたが、頭を切替え次は400mハードルにチャレンジ、7月の国体県予選に向け練習に励んでいます。とにかく子供の頃から走るのが好きだったという公紀くんは珠洲市立緑丘中学校の出身です。中3の時に100m、200mの石川県中学生チャンピオンでした。公紀くんの才能を見出した当時の東雲高校陸上部顧問だった中西先生がスカウトし8種競技を勧めました。親元を離れ七尾での下宿生活ですが大好きな陸上競技が出来るのと、七尾が都会に思えワクワクし寂しさは感じなかったと言います。


8種競技


1日目に100m、走り幅跳び、砲丸投げ、400m、2日目に110mハードル、やり投げ、走り高跳び、1500m。8種目の記録を伸ばすためには身体能力と物理的思考が必要だと今年4月に着任した陸上部顧問の向田先生が話します。体を動かすのは脳なので理論が理解できなければなりませんが、公紀くんは非常に飲み込みが早く、レベルの高い会話が出来たので驚いたといいます。それもそのはず、公紀くんは研究熱心で1年生のときから理論を調べまくっていたそうです。理論を知らないと何を修正して良いか分からないのでインターネットで各種目の論文を読み、一流選手の動画を見て、更に自分の動きを録画して練習していたと言います。練習メニューも先生と公紀くんが相談して決めます。それは本人が納得してやらないと効果がでないからだと言います。



理論を説明


東雲高校陸上部


公紀くんは、非常に面倒見の良いキャプテンの上田直弥くんと共に後輩の指導も行います。この冬も筋力アップなど体力づくりを中心に練習しましたが、キツイだけでなく楽しみながら練習もしたいと、県外の合宿に参加して学んだゲーム感覚の練習も取り入れました。向田先生は指導方針として、人としての成長、仲間との交流、競技力の向上を掲げています。そして練習が苦しいのは当たり前、その先に見えるものがあるからこそ楽しくもなると部員一人一人の目標を明確にしてチームで共有します。そして競技スポーツはどんな良い記録を出しても満足した瞬間に終わると言います。公紀くんも試合直後にまだいけたなぁー、練習すればもっといけるなぁ!と常に記録を求め続けるメンタルが大切だと話します。出会ってまだ3ヶ月ですが、なぜかもっと長い期間一緒に練習してきたように感じると公紀くんも向田先生も話します。絆とは、期間の長さではなく、志を共有しお互いを信頼した瞬間に生じるのだと二人の姿から教えられました。明るく前向きな公紀くん、そして伝統ある東雲高校陸上部の健闘を祈る!



笑顔が強さの秘訣!


第19回 「輝け!郷土の星」 バドミントンの伊藤 恒哉くん(田鶴浜中2年)


最後の年


田鶴浜中学校、今年59回目の卒業式を終え歴史に幕を下ろします。そんな最後の年だからこそ、「ラストステージに必ず結果を出そう」を合言葉に全部員で頑張ってきました。去る2月12日の石川県中学生選抜バドミントン大会で団体優勝。個人シングルでも恒哉くんが優勝、見事に有終の美を飾ることが出来ました。昨年7月の石川県中学バドミントン大会でも団体優勝、恒哉くんは個人ダブルスで優勝し全中
にも出場しています。


地域の力


顧問の相神先生は、一昨年度は県体に出場出来ず、昨年度はやっと出場するも1回戦敗退、そんなチームがこうして強くなれるのは、地域に支えられているからだと言います。実は田鶴浜中学は平成7年に全国大会で優勝しています。そしてかつての相馬小学校も東日本大会で優勝しており、現在も相馬田鶴浜バドミントンジュニアクラブがその伝統を引継ぎます。中学校の部活も地域の先輩や父兄が指導してくれます。中学に入学した時は小学生7年生みたいな、まだかわいい1年生が、地域の指導者によって心構えから始まり、目標を持って練習に励む中、いつしか逞しく成長していく姿に地域の力を感じるといいます。



田鶴浜中 バドミントン部


期待のホープ


恒哉くんは北國杯でも小4から5連覇を続け、今や石川県では敵なしです。県のバドミントン協会も数年に一人の逸材として大きな期待を寄せています。小1からお兄さんが通うジュニアクラブへ連れて行かれ、バドミントンの面白さにのめり込みます。練習で辛いと感じたことがないという恒哉くんは、常に目的を持って練習に臨みます。試合で上手くいかなかった所の克服に向けて、何度も何度も徹底して練習します。そしてそれがクリア出来たら次の課題を見つけ、また何度も何度も徹底して練習を行います。そうして、ひとつ、ひとつ、目の前の課題を確実に解決させながら実力をつけて来ました。今までに一番嬉しかったことは団体戦で優勝した時だと言います。個人優勝よりも団体優勝が嬉しかったという恒哉くんは「みんなで勝って気持ちが一つになれることが嬉しいんです」と話してくれました。実は小学生から注目を集めていた恒哉くんには、バドミントンの名門、金沢市の高岡中学へ進む道もありました。しかし今まで一緒に頑張ってきた仲間と共に中学でも一緒に頑張りたいと田鶴浜中学に進みました。そんな仲間思いの優しい心根の恒哉くんですが、コートに立ち一旦スイッチが入ると負けず嫌いが出て練習でも勝負にこだわり真剣に戦います。一つのことに真剣に取組み結果を出す。それが自信となって放たれるスマッシュはかなりの迫力です。石川県代表として3月25日から岡山県で開催される全日本中学生バドミントン選手権での活躍をまずは期待し、今春スタートする新生七尾中学校、そのファーストステージに浜中魂をどう刻むか、輝かしい1ページを楽しみに期待します。頑張れ!恒哉!!頼むぞ!恒哉!!



校訓「自主創造」


第18回 「輝け!郷土の星」相撲の竹口 広徳くん(小丸山小5年)


第38回石川県少年相撲選手権で優勝


相撲にはぜんぜん興味などなかった広徳くん、小2のとき学年で一番大きな体をしていたので、友達からわんぱく相撲七尾大会に誘われます。温厚な性格の広徳くんは断れずにしぶしぶ出場しました。しぶしぶ出場したその大会でなんと優勝しました。やはり優勝すると嬉しいものです。また周りから頑張ったね、強いんだね、新聞に出ていたね、とたくさん声を掛けられました。そんなことがキッカケになり相撲をやってみようと思いました。


七尾能登島相撲クラブ


かつては小学校、中学校には必ず土俵があり、国技である相撲が盛んな時代もありました。
最近は野球やサッカーなどが盛んで、小学生から相撲を習う人は少なくなりました。そんな中、唯一七尾能登島相撲クラブが小中学生対象で相撲を教えています。広徳くんは両親と相談して能登島の相撲クラブへ通うことを決めました。このクラブは伝統があるクラブで、大相撲で活躍している遠藤関や輝関も小学生の頃には稽古に来ていました。稽古は水曜日と金曜日の午後6時から8時まで行います。新﨑総監督はじめ指導者は七尾相撲連盟の大先輩方です。四股、鉄砲、すり足、股割り、ぶつかり稽古など、相撲の基本を徹底して、怪我をしない体を作っていきます。新﨑総監督は、相撲を通じて大きな声を出せる、強い体になる、礼儀礼節を知る、この3つを基本理念として指導をします。冬の稽古は基本動作を徹底します。七尾能登島相撲クラブは能登島小学校の空いた教室を利用して土俵が作られました。春に一段と強く 逞しく成長する為には、冬場の土の上の稽古が要になります。広徳くんは、稽古はきついが、自分には相撲しかないと思っているので頑張ると言います。 いつしか、 「しぶしぶ」が、 「これしかない」、 に変わっていたのです。



七尾能登島相撲クラブ


わんぱく相撲全国大会ベスト16


昨年、わんぱく相撲七尾大会と石川ブロック大会で優勝し、東京の両国国技館で行われた全国大会に出場、見事ベスト16に入りました。相撲を始めて4年が経ちましたが、お母さんは年々心身ともに成長していると感じています。相撲が強くなると共に、何事にも積極性が出てきたと話します。昨年大相撲が金沢に巡業に来た時、両親に連れて行ってもらい、そこで力士の迫力ある相撲を初めて見ました。そして白鵬と鶴竜の両横綱とも一緒に写真を撮らせてもらい、新たな決意を胸に秘めた広徳くんです。相撲を続けるため中学校も どこへ進学するか考え始めています。
自分を活かす場が土俵だと目覚め、覚悟を決めたとき、揺るぐ事の無い金剛心が備わり、この先の艱難辛苦にも耐え、相撲道を極めていく! 広徳くんの稽古姿から、そんな決意が感じられました。 能登七尾は相撲王国で横綱輪島関はじめ多くの関取が誕生している土地柄です。 その伝統をぜひ繋いでもらいたいとエールを送ります。ドスコイ! 広徳! はっけよい!はっけよーい!



似てる!


第17回 「輝け!郷土の星」 米作り 山崎 航平君 藤井 賢一君(東雲高校3年)


日本一に輝く


昨年11月、山形県庄内市で開催された「あなたが選ぶ日本一おいしいお米コンテスト」高校生の部で最優秀金賞を受賞しました。予選はお米の水分、蛋白、アミローズ、脂肪酸など品質を科学的に分析し食味値を競い上位6校が決勝へ進みます。決勝戦は米作りについてプレゼンテーションと審査員の試食で美味しさが評価されます。決勝進出の連絡を受け、二人は出村豊先生と庄内へ向かいました。決勝のステージでは二連覇を狙う新潟県の新発田農業高校が写真を使い完璧なプレゼンをしています。二人は庄内へ向かう道中で何度も練習した学校と品種の紹介を精一杯発表しました。味の審査は炊きたてのご飯に高校名が伏せられ、番号が付けられます。参加者もそれぞれ試食しますが、これは美味しい!と思ったご飯がありました。出村先生がこれは自分達のお米だと断言しましたが、二人は信じていませんでした。ステージに立ち審査結果の発表を待ちます。「最優秀金賞は、品種ゆうだい21、石川県立七尾東雲高等学校です」と声が聞こえた時は「えっ!」「本当に!!」 と ビックリしました。 そして自分達はすごいことしていたんだと改めて思いました。



手際良く はざ掛け


米作りから学ぶ


山崎君は野球部、藤井君はサッカー部で活躍しています。外で体を動かすことが好きな二人は、総合経営学科で授業の一環として農業を選択し米作りを始めます。もちろん田んぼなどやったことがない二人ですが、ここで出村先生との出逢いがあります。先生は植物バイオの研究者でもあり 地元はもとより 海外でも活動をしてきました。能登の里山里海が世界農業遺産に登録されたことをキッカケに棚田の復元を提唱し、父兄の協力もあり現在は八田の棚田で米作りをしています。山の上の棚田は機械が入らず全て手作業です。初めての田んぼで足を取られ、しゃがみっぱなしで腰が痛くなります。それでも先生の指導に従い枠を転がし、田植えをし、除草も10数回行いました。
昔ながらのはざを立て、稲を刈り、それを結んではざに掛け、干してから脱穀します。山崎君は仲間と棚田に通っている内に、成長する稲穂や田んぼに愛着が湧いてきたと話します。藤井君ははざの一番下に掛けた稲が猪に全部食べられ、米作りの大変さを改めて感じたと話します。先生は素直にコツコツと作業する二人に、大きな目標も目の前の一つ一つに手を抜かず、一生懸命に打ち込むことの大切さを教えます。12月の「全国農業高校お米甲子園」でもコシヒカリで出品し全国83校中3位の得点で特別優秀賞を受賞しました。しかし二人は日本一になって初めて気づいたことがあると言います。それは1位は2位や3位と全然違うということです。今春卒業する二人は就職先が決まっていますが、社会人になっても目標を定め1位を目指したいと口を揃えます。日本一のお米を作った二人には、人生と言う田んぼで、自分という大きな穂を実らせ、大きく、大きく、羽ばたいてほしいと思います。



枠をコロコロ 田植え