第56回 七尾市所口町
在所の由来
所口は由緒ある地名なんだよ。 もともと、気多本宮神社は小丸山公園の愛宕山にあってね、その付近一帯を所口と呼んでいたそうだよ。 前田利家が小丸山に築城の際、本宮さんが現在の場所に移ったんだよ。 昔、七尾のことを所口と言っていた時代もあってね、明治時代に正式に七尾と呼ぶように決めたそうだが、本宮神社のあるこの在所が所口という地名を引き継いだんだね。
昔と今
この辺りは明神野(めじの)と呼ばれた野原でね、田畑を中心に生活していたよ。 駅のすぐ近くだけどまだまだ田んぼもあるよ。 近年は利便性が良いのでアパートが多くなったね。金沢駅に西口が出来て街が発展しているのを見ると、七尾駅にも南口が出きれば、まだまだ発展していけると思うよ。 今も昔も、本宮さんの行事を中心に在所が力を合わせとるよ。 3月の平国祭(おいで祭)、4月のちゃんちき山、7月の西の奉燈、12月の鵜祭と、とにかく本宮さんの行事は在所として主体的に参加しているよ。本宮さんを守ってきたし、守っていかなければならないし、守ることを引継ぐ使命のある在所なんだよ。
在所の取組
高齢世帯が増えている中、本宮保育園の園児との交流や、道路清掃、防災避難訓練など通じて世代を超えて交流しているよ。世帯が少ないので子ども会や老人会はお隣の藤橋町の行事に参加させてもらい町会を超えて、「楽しく、なごやかに、みんな仲良く」をモットーに取組んでいるよ。
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