こみみかわら版バックナンバー

第49回 七尾市矢田町

231七尾市矢田町

町名の由来

古代の話としては、住民に被害を及ぼす大きな鷲を、気多本宮の神様が矢で射って退治し、その矢が落ちた場所なので矢田となったらしいよ。それと、七尾城の麓に位置して、田畑を耕しながら、城の警備の役目を担ってきた在所やと思うよ。だから矢と田で矢田郷となったんではないかなぁ。

町の歴史

大門という地区があるが、七尾城の大門があった場所でね、そこからの道を登っていけば城山展望台に出るよ。今は整備してないので草木で覆われているけどね。 閂(かんぬき)という漢字は、門に鍵をするという字だから、私の関軒という姓も、先祖が大門の管理をしとったんではないかと想像しとるよ。 子供の頃は本府中までずーっと田んぼが続いとったけど、今は団地がいくつも出来てベットタウンになっているね。おかげで今でも人口が増え続けているよ。 ラジオ体操には子供だけで100人以上集まるよ。

在所の自慢

松尾天神社、矢田神社、八幡神社とひとつの在所に三つの神社があるのは珍しいよ。どの神社も9月の最終土曜日が秋祭りでね、それぞれの氏子を廻り、矢田ふれあいセンターに集まって獅子舞をやるんだよ。 それと町会独自で毎年予算を立て、道路整備をやっているよ。道路に土地が面する家は1mあたり三千円負担してもらって工事をするんだけど、矢田方式と呼ばれているよ。

町会の取組

「安心と安全の町づくり」ということで、自主防災組織と福祉ネットワークを軸にして、様々な行事が全戸に伝わるよう組織が出来てきたね。町会役員・子供会・婦人会・明老会、それぞれの役員が一致団結して取組んでいるから、大きな町会だけどしっかり運営されていて、本当にありがたく思っているよ。