こみみかわら版バックナンバー

私の仕事は“農業”です

235農業

農業の仕事とは


スギヨファームでキャベツ、人参、玉ねぎなどの野菜を作っています。



きっかけ


元はスギヨに勤務していました。
平成18年にスギヨが農業に参入することになり社内に公募がありました。
趣味で家庭菜園をやっていましたし、農業に将来性を感じすぐに応募しました。



道のり


能登島の耕作放棄地を利用して畑を耕していきました。畑の面積が大きいので、家庭菜園の延長でのイメージと全然違いました。3人のスタッフ全員、農作業の未経験者です。道具の準備から話合いました。本当は指導者が居てくれればよかったのですが、スギヨでは伝統的に、「新しいことはとにかく自分達で挑戦していく、だからこそノウハウが蓄積ができるのだ」という考えがあります。
まさに0からのスタートでした。



最初の収穫


初めて植えた野菜はジャガイモでした。
しかし勉強不足のため不作でした。病気の防除の知識が無かったのです。それで、近所の農家の方に相談したところ、非常に親切に教えて頂きました。次に植えたキャベツが収穫できたときはとても嬉しかったです。
石川県では企業の農業参入はスギヨが第1号でしたので、この収穫の時、テレビ局が何社も取材に来ました。その時改めて事業としても成功させなければならないと責任も感じました。



大変だった事


当初は石の多さに驚きました。耕せど、耕せど石だらけの畑では、とにかく石の除去からです。野菜を運ぶ運搬機に石を積んでは、地道に除去していきました。また水の出ない畑では、500kgのローリー
タンクで水を何度も夜中まで汲んできては、星空を見ながら水撒きをしていました。



意外な話


能登島にこんなに広い農地があることにビックリしました。
初めて畑に立った時、北海道ではないかと思いました(笑)
4.8ヘクタールで始めた畑が、今では26ヘクタールもあります。



仕事の喜び


農業は畑を耕し、肥料を入れ、種をまき、水をまき、収穫となります。
手塩にかけた野菜が育っていく姿を見ることが楽しみであり、収穫した時にはひとしお喜びを感じます。



これから


3名から始めた能登島農場は、現在20名になりました。これだけ大所帯になるとは思っていませんでした。新卒や大会社からの転職など多くの若者が就農しています。
農業は数字に出てこない勘と腕前が必要です。
今までの経験を後輩に伝え、作るだけの農業から、作って、加工して、販売まで出来る農業生産者を育てることが使命だと思っています。


住所:石川県七尾市西三階町10号4-1


電話:0767-54-0831


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