私の仕事は『路線バス運転士』です
路線バス運転士の仕事とは
公共交通として、365日、毎日決まったコースを決まった時間にバスを安全に運行する仕事です。
きっかけ
父が大型トラックの運転手で、小さい時から車が大好きでした。 高卒後すぐに宅配ドライバーを始め、22歳の時に大型一種免許を取得、ダンプカーの運転手をしました。 結婚を機に専業主婦となりましたが、ダンプカー時代の先輩がバスの運転士をしており、二種免許とったらどうやと誘われ、家族に相談したところ、5歳の息子が「お母さんの運転するバスに乗りたい」と言ってくれ、勇気付けられました。
道のり
1ヶ月間の路上研修の後、中能登町で最初の女性運転士としてコミュニティーバスの運行を担当しました。 お客様の第一声は「あっ、ねぇちゃんや!」と驚きの声でした。
七尾で路線バスの運行を始めたときは、「えっ、女かいやぁ、どうすっかなー」と言って、結局、乗車されませんでした。
当時、バスの女性運転士は珍しく、まだ不安があったのだと思います。
今では、「心地よく寝られたわ、有難う」とか「やったー、久しぶりにねぇちゃんの顔見れたわ」などと声をかけていただけます。
大変なこと
お客様の多くはお年寄りや子どもたちです。 車内事故が起きないよう、急発進・急ブレーキを避け、車間距離をとって、ゆっくり走ります。
また坂道で積雪がある場合は、いったんタイヤが止まると動けなくなり、大渋滞の元になるので、信号を青で通過するようタイミングを計りながら、コロコロとタイヤを転がし運転します。 そんな時、割込まれると急ブレーキをかける事になりとても危険なんです。 ご理解ご協力お願いします(笑)
心がけていること
路線バスはバス停に人がいないと通過します。 しかし寒い日は物陰に隠れていたり、待時間に路地で遊びに夢中になっている子どもがいたりします。 人影がなくても、乗車する人がいないか注意し路地は必ず確認し、乗遅れないよう配慮します。
嬉しかったこと
鳥屋小学校のバス停ではカバンが並びます。 人がいなくてもカバンがあるのでバスは止まります。 バスが止まったのを確認して遊んでいた子ども達が走って乗込んできます。
そんな伝統が続いており、児童たちから私たち運転士にお礼の手紙が届いた時には嬉しかったです。
将来
路線バスの運転士は顔が見えるだけに、お客様から「良し悪し」全てがストレートに飛んできます。
安全運転だけでなく、様々なお客様の立場や感情を理解して、頼りにされる運転士を目指したいです。
住所:石川県七尾市神明町ロ2−1
電話:0767-54-8727
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