こみみかわら版バックナンバー

温故知新 第15回 ミセスオブザイヤー


筑城(ついき)まゆみさん(52歳)

ミスコンが外見の美しさを競うのに対して、ミセスコンテストは人生のストーリーを通して輝いている人の内外面の美を競う大会で年齢別に5つの部門に分かれています。

その世界大会のプレシャス部門(43歳~57歳)で見事に審査委員特別賞を受賞した七尾市役所に勤める筑城まゆみさんにお話を伺いました。

女性が輝く社会

年齢や男女の差で自分に限界を作ることなく、自らが行動して愛と感謝に溢れたカッコいい輝く女性になろう。
2020年に日本で誕生したミセスオブザイヤーでは、なりたい自分になるために懸命に前へ進むことが美しい姿であり、自分に自信を持ち、自分を愛して、勇気を持って一歩を踏み出し、人間力を高め、地域そして日本を心豊かな社会にしていくことを願っています。
そんな理念に共感する多くの女性が全国47都道府県で地方大会に臨みました。

ウオーキングとスピーチの審査が行われファイナリストが日本大会へ、そこで選ばれた人が世界大会へと進みます。
4月1日にホテルニューオータニで開催された世界大会には13ヶ国から68名が参加し、1300名の観客の中、英語スピーチ、タレントショー、ナショナルコスチューム、イブニングガウンでの審査が行われました。筑城さんはタレントショーでリージョナルクリエーション(地方創生)リーダー賞に輝きました。



踏み出す勇気

書道と生花に30年間打ち込んできましたが、他にも自分を表現する何かに挑戦してみたい。そんな思いの中でミセスコンテストを知りました。
周りに相談すると「それって何?」「やめとけば!」と色よい言葉が返りません。しかし小さい頃から好奇心旺盛な筑城さんです。
勇気を出してエントリーし、北陸大会では大学生の二人の息子に挑戦する母の後姿を見てもらい、社会人になったらいろんなことにチャレンジしてもらいたいという願いをスピーチし石川県代表に選ばれました。

また幕張メッセでの日本大会では書と花はコツコツではあるが自分がキラキラ出来るのでこれからも頑張りたいとスピーチし日本代表に選ばれました。


主役を楽しむ

世界大会は英語でのスピーチとなり、ウオーキングのレベルも上げなければなりません。またタレントショーでは何を演じるのか企画しなければなりません。
「ここまで来たからには頑張るしかない!」と覚悟を決め準備に入りました。

コンセプトは華道家・書道家として次世代の子供たちに和文化を継承することが私の使命としました。
花と文字に命を吹き込み、人の心を動かし、まだ誰も見たことのない世界観を作り上げ、世界中の皆様に日本文化の素晴らしさを知って頂きたいとスピーチを書き、それを英検の面接官に英訳してもらい、発音と抑揚、身振りはオーストリアの先生にオンラインで指導してもらいました。
ウオーキングとポージングのレッスンに東京新宿の村神一誠先生のスタジオに通いました。

タレントショーでは職場の先輩の力添えを頂き地元の花嫁暖簾と赤浦の山から切り出し運んでもらった青竹を配し日本らしさを演出。
桜がテーマの音楽を流し30年間続けている生花パフォーマンスを披露しました。

初めてのエントリーで世界大会まで進むことが出来、持てる力を出し切れたことに晴れ晴れとする筑城さん。勇気を持って踏み出したことで生涯の思い出を作ることが出来ました。