こみみかわら版バックナンバー

第12回 「輝け郷土の星」 柔道の林 弘華さん(鳥屋小5年)


8月28日 三重県伊勢市で開催の全国大会へ出場!


全国小学生柔道学年別石川県大会5年生の部、40キロ超級で見事優勝した弘華さん。小さい時は人見知りで気が弱い子だったので、心配したお父さんが2年生の春に弟の諒太朗くんと共に中能登柔道教室へ連れていきました。お父さんはこの教室のコーチでもあり柔道三段。心と体を鍛えるのに柔道をさせたらと思ったそうです。保育園年長の諒太朗くんはすぐに「やりたーい!」と入門。弘華さんは1ヶ月間考え「やってみようかな」と思いました。
それでも最初の頃は、練習に行くのが嫌で玄関でよく泣いたそうです。そんな弘華さんは試合に出ても勝てません。4年生の春、全能登大会の1回戦に初めて勝ちました。しかし2回戦は負け。勝つ嬉しさと、負ける悔しさを初めて経験しました。これがキッカケとなり、本気で練習するようになり保育園から通っていた水泳教室もやめて柔道一本に集中しました。柔道教室には石川県で何度も優勝している2年先輩の北野那美さんがいます。その胸に積極的に向っていきます。強い相手と練習をすることで気持ちも強くなってきました。弘華さんの体重は41キロです。対戦相手は50キロくらいの選手ばかりですが、それでも内股や寝技で勝ちました。


厳しい練習


柔道教室は夕方6時から3時間の練習を週3日行います。準備体操、受身、寝技、立ち技と練習します。教室では技について細やかな指導をします。その上で反復練習をしますがみんな真剣な眼差しです。水分補給をしながら厳しい練習が続きますが、みんな本当に一生懸命頑張っています。先日、大阪代表を招いて合同練習をしましたが、弘華さんはケチョンケチョンにやられてしまったそうです。少し気後れしたことが原因です。どんな相手にも気持ちで負けないことが大事だと学びました。いろんな体験を通して何か一つでもつかんで強くなってもらいたいと監督とコーチは遠征や合宿、レクレーションなども取り入れ指導します。弘華さんに目標を聞きました。全国大会に勝つことかと思ったら、なんと北野那美さんに勝ちたいと言うので驚きました。大好きな強い先輩に追いつき追い越したい。
そんな思いが今の弘華さんのエネルギーになっているようです。弟の諒太朗くんも3年生の部で優勝しました。二人の頑張りを見ていた弘華さんの妹、莉帆さんも昨年から柔道を始めました。父親でもある林和弘コーチは道場では厳しく指導しますが家では優しいそうです。弘華さんはそんなお父さんのことを頼もしく思い慕っています。北野監督は柔道を通して一つのことを成し遂げる厳しさを知り、人としての優しさを育み立派な大人になってもらいたいと話します。練習を見学しましたが全員が礼儀正しく真剣に取組む姿に小学生ながらとても立派に見えました。
弘華さんには後に続く後輩のためにもぜひ全国大会で頑張って来て下さい。
応援しています! 頑張れ!頑張れ! 弘華!!



日々精進



一致団結の中能登柔道教室