こみみかわら版バックナンバー

第18回 「輝け!郷土の星」相撲の竹口 広徳くん(小丸山小5年)


第38回石川県少年相撲選手権で優勝


相撲にはぜんぜん興味などなかった広徳くん、小2のとき学年で一番大きな体をしていたので、友達からわんぱく相撲七尾大会に誘われます。温厚な性格の広徳くんは断れずにしぶしぶ出場しました。しぶしぶ出場したその大会でなんと優勝しました。やはり優勝すると嬉しいものです。また周りから頑張ったね、強いんだね、新聞に出ていたね、とたくさん声を掛けられました。そんなことがキッカケになり相撲をやってみようと思いました。


七尾能登島相撲クラブ


かつては小学校、中学校には必ず土俵があり、国技である相撲が盛んな時代もありました。
最近は野球やサッカーなどが盛んで、小学生から相撲を習う人は少なくなりました。そんな中、唯一七尾能登島相撲クラブが小中学生対象で相撲を教えています。広徳くんは両親と相談して能登島の相撲クラブへ通うことを決めました。このクラブは伝統があるクラブで、大相撲で活躍している遠藤関や輝関も小学生の頃には稽古に来ていました。稽古は水曜日と金曜日の午後6時から8時まで行います。新﨑総監督はじめ指導者は七尾相撲連盟の大先輩方です。四股、鉄砲、すり足、股割り、ぶつかり稽古など、相撲の基本を徹底して、怪我をしない体を作っていきます。新﨑総監督は、相撲を通じて大きな声を出せる、強い体になる、礼儀礼節を知る、この3つを基本理念として指導をします。冬の稽古は基本動作を徹底します。七尾能登島相撲クラブは能登島小学校の空いた教室を利用して土俵が作られました。春に一段と強く 逞しく成長する為には、冬場の土の上の稽古が要になります。広徳くんは、稽古はきついが、自分には相撲しかないと思っているので頑張ると言います。 いつしか、 「しぶしぶ」が、 「これしかない」、 に変わっていたのです。



七尾能登島相撲クラブ


わんぱく相撲全国大会ベスト16


昨年、わんぱく相撲七尾大会と石川ブロック大会で優勝し、東京の両国国技館で行われた全国大会に出場、見事ベスト16に入りました。相撲を始めて4年が経ちましたが、お母さんは年々心身ともに成長していると感じています。相撲が強くなると共に、何事にも積極性が出てきたと話します。昨年大相撲が金沢に巡業に来た時、両親に連れて行ってもらい、そこで力士の迫力ある相撲を初めて見ました。そして白鵬と鶴竜の両横綱とも一緒に写真を撮らせてもらい、新たな決意を胸に秘めた広徳くんです。相撲を続けるため中学校も どこへ進学するか考え始めています。
自分を活かす場が土俵だと目覚め、覚悟を決めたとき、揺るぐ事の無い金剛心が備わり、この先の艱難辛苦にも耐え、相撲道を極めていく! 広徳くんの稽古姿から、そんな決意が感じられました。 能登七尾は相撲王国で横綱輪島関はじめ多くの関取が誕生している土地柄です。 その伝統をぜひ繋いでもらいたいとエールを送ります。ドスコイ! 広徳! はっけよい!はっけよーい!



似てる!