こみみかわら版バックナンバー

第26回 「輝け!郷土の星」 柔道の 大塚 遥人くん(中能登中3年)


石川県大会・北信越大会優勝


60キロ級で県大会、北信越大会と優勝し全国大会ではベスト16位、この夏大活躍の遥人くんは柔道大好き少年です。小1のとき兄が通う鳥屋柔道教室へ見学に行き、自分も柔道やりたい!と強い思いに駆られます。4年生の試合中に首を怪我し、しばらくは恐怖で練習が出来なくなりましたが、6年生でキャプテンになり、体も大きくなってきたので勇気をもって柔道に立向いました。中1の県体では団体戦で優勝し全国大会へ行くも1回戦敗退。悔しさをバネに学校の柔道部では文後監督と谷内コーチから、中能登柔道教室で北野監督から指導を受け一生懸命稽古しました。得意は内股ですが、北信越大会では、面白いように技が決まり、内股、大内刈、大外刈、背負投と全て一本勝ちで優勝を決めました。


チームメイト


なんと、今年の県体で中能登中学柔道部は90キロ級で山森晴翔(はると)くん、女子52キロ級で深田涼子さんも優勝しました。山森くんとは小学校からの同級生で共に小1から柔道を始めた仲間です。
山森くんは県体で決勝戦を前に不安で緊張していた自分に、「一緒に優勝するんやからな!」と遥人くんに声をかけてもらい、「よし!」という気持ちになったと言います。仲の良い二人ですが一度だけケンカをしました。取っ組み合いまではしませんでしたが、激しく感情をぶつけ合ったと言います。それは部活での練習方針を巡ってのことです。志を持った二人だからこその真剣にぶつかり合い、そのあとは後腐れなくまた一緒に稽古に励む。そんな二人の清々しい姿から、試合に勝つだけの柔道でなく、心をも鍛える柔の道をすでに歩み始めているのだと感じました。



大塚・山森・谷内・深田


中能登柔道教室


子どもたちが柔道を好きになる、そして社会人になっても今あるのは柔道をやっていたおかげだと実感できる、そんな指導方針の中能登柔道教室です。保護者会も積極的に活動に参加しており、近年は県内外の強豪チームが合宿に訪れるようになりました。多いときは150名以上も集まり、鹿島武道館の柔道場だけでは足りず2階剣道場に畳を敷いて練習することもあります。近くの集会所を借りて宿泊や食事などは保護者会が一丸となって、それも楽しみながらお世話します。北野監督は親が楽しむ姿があってこそ、子どもたちは厳しい稽古に耐えながらも柔道を好きになっていくと言います。谷内コーチは遥人と晴翔、二人のハルトを引き連れ東海大相模高校の越年合宿に参加してきました。人が休んでいる年末年始に井上康生、羽賀龍之介、高藤直寿選手などオリンピックメダリストが揃う稽古場での合宿は大きな刺激となり精神面で大きく成長したようです。遥人くんは寝ても覚めても柔道が頭から離れません。遊びも漫画を読むくらいですが、それも柔道部物語を本に穴があくほど何度も読み返しています。まさに柔道一直線の遥人くんですが、来春は柔道の強豪、津幡高校へ進学し、レギュラーを目指すことが目標です。 
さぁ! これからも遥人と晴翔、ダブルハルトで頑張れ!



練習を見守る保護者会