こみみかわら版バックナンバー

第27回 バドミントンの 福原 輝弥くん(鵬学園2年)


石川県高校新人大会優勝


11月に開催された県新人大会、シングルは出場567名の選手で競われ12試合を勝ち抜き見事優勝した輝弥くん。さらに能登の高校として初の団体優勝も成し遂げました。県内で伝統誇る強豪の金沢市立工業を倒したのです。輝弥くんは6歳から中島バドミントンクラブへ連れていかれラケットを握らされました。現在大学生の姉と兄もこの教室で鍛え県体優勝の経歴があります。そんな環境で輝弥くんもメキメキ腕を上げ、小2で全国大会出場、小5で石川県優勝を始め、中学時代は選抜や県体で何度も優勝し、中3で北信越ベスト8の成績を残しました。


能登に残る


近年能登地区の優秀な中学生の多くは金沢の強豪校へ進学していきます。そんな風潮の中、輝弥くんは違いました。進学を考えた時、金沢の強豪校で強くなるのではなく、自分が生まれ育った地元で頑張り、能登の人間として金沢の強豪校を倒すことが、自分自身がより強く、より成長すると考えたと言います。打倒!金沢市立工業を目標に定めてからの動きは見事でした。田鶴浜中の保科三史郎くんに相談し、二人で中島中の谷口拓大くん、能登中の山本幸太くん、高松中の干場翔也くんと東志音くん、当時の能登の強い選手に連絡を入れ鵬学園に進み金沢勢を倒そうと誘いました。二人の熱意に共感し、全員が能登に残りました。今回の団体優勝はこのメンバーで勝ち取ったのです。為せば成る!と言うものの、2年目で結果を出すには、強い、強い願望と、それ相応の努力があったに違いありません。



最強のメンバー


鵬学園バドミントン部


6月の総体は団体2位、個人3位の成績でした。もう一歩です。そこから新人戦に向けて監督の曽我先生が全部員にハッパをかけ練習密度が濃くなります。平日は3時間から4時間、土日は7時間、休み無しで練習を続けます。キャプテンとなった輝弥くんは勝たなければならない責任を自覚します。まず自分達は強いチームだと全部員に意識付けをし、自信を持つようにしました。練習では率先して大きな声を出し気合を入れます。普段から大きな声を出して練習することで、試合本番でも普通に大きな声を出し、気おくれせず実力を発揮するためです。夏休みには日体大へ出向き強化練習もしてきました。大学生の迫力あるプレーとカッコ良さに益々バドミントンへの情熱が高まった輝弥くんです。曽我先生は痛い所があっても黙って頑張ってしまうほど練習量は一番だし、この半年で体力、精神力が鍛えられて我慢強くなったと言います。そんな輝弥くんのプレースタイルは早く動いて攻撃するというより、ミスを少なくして拾っては返し、拾っては返し、長い試合にして相手のミスを誘います。相手にとっては非常に攻めづらく、いつの間にかに点差がついている感じだと言います。これだけ練習して負けるわけにはいかない!と臨んだ大会で掴み取った優勝。「練習はいつも辛いですが耐えなければ結果を出せないし、結果を出したいから辛くても頑張れるのです!」と輝弥くん。 率直な言葉に力が宿る。 まだまだ楽しみだ!



曽我監督の指導が入る