こみみかわら版バックナンバー

第36回 「輝け!郷土の星」陸上1500mの川森 結翔くん(七尾中3年)


石川県中学陸上競技大会1500mで優勝

7月の県体で4分15秒30の記録で念願の石川県優勝を果たした結翔くんですが、これは中能登中学3年生の常光拓真くんと抜きつ抜かれつのデッドヒートの末、わずか0、09秒の差で掴んだ勝利だったのです。結翔くんは実力がありながらも2年生までは県大会に出場すら出来ませんでした。県体出場するためには七尾鹿島地区予選で勝たなければなりませんが、この地区予選のレベルが高く先輩の壁が厚かったのです。

小さい頃から走ることが好きだった結翔くんですが、高階小学校のマラソン大会でどうしても勝てない同級生がいました。小5の時初めてその子に勝って喜んだのも束の間、その子が田鶴浜スポーツクラブへ入って長距離の練習を始めたのです。このままでは来年のマラソン大会で負けてしまう。そんな思いに駆られ自分も田鶴浜スポーツクラブに入ることを決めました。

田鶴浜スポーツクラブ

七尾中学陸上部の中長距離選手は男女全員、田鶴浜スポーツクラブに所属して練習しています。昨年4月七尾中学が御祓中、朝日中、田鶴浜中の統合により誕生しましたが、統合前の田鶴浜中学陸上部の長距離選手全員が田鶴浜スポーツクラブに所属して練習に励んでいました。そして駅伝や長距離走で何度も全国大会出場をしています。そんな経緯から七尾中学でも中長距離選手は田鶴浜スポーツクラブの山口監督の下で練習を行ないます。

朝6時から旧田鶴浜中のグラウンドで練習し、朝弁当を食べ全員でサンビーム7時20分発のスクールバスで学校へ向かいます。学校が終わればいったん家へ帰ってから夕方6時にグランドへ集合して走りこみ、まるで毎日が合宿のようです。その成果は男子が4年連続で全国駅伝大会へ出場しています。そして今年は女子にも全国大会出場の期待がかかります。



僅差の優勝!

厳しい練習

昨年の夏は厳しい練習についていけず、それで体幹と筋肉を鍛えるトレーニングを始めた結翔くん。体が出来てくると余裕を持って練習ができ楽しく走れるようになったと言います。山口監督は選手の状態をよく見て一人一人に細やかな指導を行います。結翔くんの走りは柔らかくて良いのだが、ひょこひょこ走っているのでもっと体幹を鍛えればまだまだ伸びると言います。今後の課題もあるが性格が素直で前向きなので高校、大学とこれからが楽しみだと話してくれました。

12月の全国中学校駅伝大会に石川県代表として5回連続出場なるか、厳しい練習が続きます。昨年は人数も揃っていてレベルが高かったのですが、今年は男子部員9名で3年生は結翔くん一人です。そんな結翔くんに決意の程を聞くと「ライバルは津幡南中学と中能登中学ですが、後輩の野崎健太郎くんが8月に北信越大会の1年1500mで優勝しチームのムードも上がっていて、先輩として良い手本となって自分の背中を見せてみんなを引っ張っていきたい」と力強く話してくれ、とても頼もしく感じました。 男女ともに全国大会出場目指して頑張ってもらいたいと思います。



駅伝の名門!男女で出場を!