こみみかわら版バックナンバー

第47回 「輝け!郷土の星」交通安全自転車の 永江 史乃さん (朝日小6年)


石川県大会で優勝

21チームが参加した第51回交通安全子供自転車大会で朝日小学校の永江史乃さん、多村知聡さん、豊島颯斗くん、橋本和香さんのチームが優勝し見事に団体2連覇しました。そして史乃さんも個人優勝を成し遂げ全国大会へ石川県代表として出場しました。

この大会は競技を通じて小学生の自転車事故防止活動の一環として交通安全協会が主催し50年を超える歴史ある大会です。競技は交通規則などの学科問題、交差点の正しい通り方などの安全走行、そしてS字走行やジグザグ走行など技能走行が採点されます。

ディズニーランドへ行けるから

史乃さんは4年生から競技を始めました。キッカケは「県大会で優勝したらディズニーランドへ行けるよ!」と朝日子供自転車クラブへの申込み用紙に書かれていたキャッチフレーズを目にしたからです。競技のことよりディズニーランドへ行きたい!が一番の動機でした(笑)。

実は史乃さん、学校のマラソン大会では最下位、ドッチボールではすぐに当てられてしまう運動が大の苦手の女の子でした。クラブに入るまでは家で本を読んで過ごす事の多かった史乃さんですが、ディズニーに行きたいと積極的に練習を始めました。競技用の自転車はママチャリで4年生の史乃さんの足が床に届きません。まず乗れるようになることからでした。お母さんは史乃さんが小1のとき自転車に乗る練習で補助輪をはずしたとき恐がってなかなか乗れなかったので、どうせすぐに辞めるだろうと思っていたそうです。



団体・個人で優勝!

全国大会個人30位

高階地区は交通安全運動が盛んで、10年ほど前から自転車大会に参加し熱心な指導を行ってきました。そんな環境で史乃さんはメキメキ上達しました。特に技能走行のデコボコ道走行が面白くゲーム感覚で練習が出来たそうです。

4年生で団体5位に入賞したことが自信になり、ますます自転車競技が好きになります。そして5年生で団体優勝し東京ビッグサイトでの全国大会と念願のディズニーへ行く事が出来ました。

6年生となった今年、団体優勝はもちろん、個人優勝も大きな目標になりました。こうなるとゲーム感覚での練習ではありません。「やらなければ!」という強い思いで練習を重ねました。そして迎えた7月の県大会で思わぬアクシデントに見舞われます。前年チャンピオンの朝日小が一番走行です。会場の産業展示館の床がワックスで滑りやすくなっていたのに気がつかず安全走行で転倒したのです。史乃さんは頭が真っ白になり、周りの人たちも「えっ!」と目が点になりました。「優勝を逃す、何とかしなければ…」と焦る史乃さんでしたが、日頃の徹底した練習のおかげで瞬時に体勢を立直しました。減点されましたが得意の学科で満点を取り無事優勝をし、全国大会でも個人188人中30位の成績でした。

運動嫌いでスポーツに縁の無かった史乃さんが、自転車競技で仲間と一つの目標に向って力を合わせたことで、七尾市の若林スポーツ賞を貰いました。「何事も頑張ればやれる」を見せてくれた史乃さんです。



朝日子供自転車クラブ