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第50回 「輝け!郷土の星」柔道の 水道 啓人くん (天神山小5年)


全国準優勝!

第16回全国小学生学年別柔道大会に出場した天神山小学校の水道啓人くん、見事に準優勝しました!この大会は各県で優勝した選手しか出場できません。
5年生と6年生の男女2階級あり石川県からも毎年男女8名の選手が出場していますが、1回戦突破が難しい大会です。

啓人くんは七尾幼稚園の時から体が大きく何かスポーツをということで2才上の兄と柔道を習い始めました。現在は中能登柔道教室で週3回の稽古を続けています。石川県大会では小1から負け知らずで優勝を続けてきた啓人くん。早く5年生になって全国大会へ出場したいとこの日を待ち続けて来ました。

初陣の全国大会

身長155cm、体重100kgの啓人くん、立派な体格です。しかし会場は全国大会、雰囲気が違います。

緊張の面持ちで1回戦に臨みます。相手は優勝候補の一人、千葉県の久保選手です。得意の払巻込で技ありを2回、合わせ一本で勝利しました。最初の難敵を倒したことで気持ちに少しゆとりがでました。
2回戦の相手は佐賀県の福田選手です。小外掛、払巻込で合わせ一本。
3回戦高知県の山中選手には後袈裟固で一本、
4回戦宮城県の太田選手とは3分間の激闘の末に判定勝ち、
5回戦いよいよ準決勝です。大阪府の松林選手に払巻込で技ありを取り、そのあと押さえ込んで袈裟固に入り10秒で合わせ一本。

さぁ、ついに決勝戦!相手は兵庫県の吉田征矢選手です。体重70kgの試合巧者で優勝候補です。実はこの顔合わせ初めてではありません。過去6回対戦してきました。しかし一度も勝った事のない相手なのです。いよいよ試合が始まり両親をはじめ50名以上の応援団も固唾を呑んで見守ります。啓人くんが引き手とつり手を取って組もうとしますが、吉田選手は大人びた試合運びで組ませてくれません。そうこうしている内に啓人くんに指導が入ります。

3分間の戦いは指導ひとつ受けた啓人くんの判定負けです。投げられたのなら諦めもつきますが、悔やんでも、悔やんでも、悔やみ切れない決勝戦となりました。試合が終わり控えに戻った啓人くん、柔道で初めての悔し涙を流しました。



日々精進!!

オリンピックを目指す

悔しかった!と一言、来年は絶対に優勝すると啓人くん、夢はオリンピックと歯切れが良い。憧れは金メダリストの井上康生日本代表監督と全日本優勝の原沢久喜選手だ。

練習は辛いと思ったことはない。と言うが、合宿での朝練習のランニングだけが苦手ですと笑う。今までは勝つ事でモチベーションを維持してきたが、今回負けたことで更なるモチベーションアップになったようだ。今回の戦績により12月と来年2月の日本柔道連盟による小学生の全国強化選手合宿に招聘されている。

強さだけでなく、礼儀礼節を教え一人前の社会人となることを目指す中能登柔道教室。北野監督はまだ小学生なので今は正統な柔道を学ぶことが選手として息が長くなると先を見据える。素質はあるので中高で体力と精神がどう成長するか努力次第だと期待を寄せる。大きなお茶碗で朝晩3杯のご飯を食べる啓人くん。大きく、大きく、羽ばたいてほしい!



監督・コーチのおかげです!