こみみかわら版バックナンバー

第87回 七尾市馬出町


町名の由来


裁判所の場所が小丸山城の馬場だったんだ。
出陣の時ここに馬を並べて出発するんだ。
それでそこを馬出と呼ぶようになったんだね。
昭和25年9月の町名変更で正式に馬出町となったんだが、
それまでは藤橋町所口で馬出はその中の字名だったんだよ。


昔の生活


小丸山城址公園や裁判所、光徳寺などがあり面積が大きい町なんだ。
七尾が所口と呼ばれた時代に市内に入る玄関口のひとつでね、
当時はいろんなお店が並んでいたと聞いているよ。私が子供の頃でも多かったよ。
米屋、魚屋、八百屋に酒屋。医者に歯医者に弁護士、税理士、建築士。
不動産、測量、調査士、司法書士。家具屋にクリーニング、床屋にエステに美容室。
目立屋、ペンキ屋、自転車屋。呉服に貸衣装、パン屋に菓子屋に小料理、スナック。
お寺に教会、幼稚園。ガソリンスタンドに工務店などなど。
国勢調査では商店街でもないのに多くの職種が集まり、全国的にも特徴のある町だと言われたよ。

小丸山公園でカブト虫を採って、裁判所の大きな瓦屋根に上ったり、
縁の下にもぐって遊んで、御祓川でうなぎを釣って、なまずを捕まえ、
奉燈も小学生、中学生、大人用と3台、獅子舞もあったんだ。
そんな活気のある時代だったけど、今は奉燈が1台になってしまったことが全てを物語っているよ。


今を生きる


人口減少、少子高齢化の問題が深刻化してくるけど本当に難しいね。
それぞれの地域が助け合い、支え合っていくコミニティーにしていかないと、
自分さえ良ければという考えは、結局は自分も苦しむ事になってしまうだろうね。

物より心を大切にして、共生、循環型の新しい価値の社会を創っていく必要があると思うよ。
町会としては、まず公民館活動を含めていろんな行事に参加してもらいたいね。
顔を見て言葉を交わすと付合いが深まり、行動を共にすることで絆が生まれるからね。
最近嬉しいこともあってね、裁判所横の拘置所と官舎が新しくなって7世帯増えたんだよ。

それと馬出町に花嫁のれん館と寄合い処みそぎが4月9日にオープンするんだ。
観光客も来るだろうし明るい話題だね。
寄合い処みそぎは馬出町会の拠点だった徳沢荘を新しくしたものだけど、
心機一転ここを拠点に、もうひと踏ん張りしてバトンを渡していくつもりだよ(笑)


かなこの一言


小丸山城下の興味深いお話がいっぱいです。
移ろっていく暮らしぶり、人生はあっという間。