こみみかわら版バックナンバー

第2回 七尾市府中町七軒通り


七尾市府中町は、東西に通る女郎浜通り、浜通り、
南北に通る川渕通り、どんたくさんから印鑰神社までの立丁通り、
スギヨさん裏の七軒町通りと、5つの町で構成されています。

なんでも七軒町通りは、通りの長さが七間しかないとか、
また、家の数が七軒しかなかったからとかで
名付けられたというそんな言い伝えがある町です。

「七軒町通りってどんな町ですか?」

そやねぇ。3つの祭りがある町やね。

一つは、でか山。
でか山では、府中町全体を引っ張る町と自覚して頑張っているよ。

二つめは、奉燈。
うちは、他の町内の人手はいっさい借りずに自力でやっているのが自慢だよ。
(その代わり奉燈の下に車輪をつけて引っ張っとるんやわ)笑

三つめは、愛宕神社のお地蔵さん祭り。
今年も鈴縄を新調して、参拝者が雨に濡れないように鳥居と舘の間に
屋根を付けたとこやわ。

この町では、本当に地蔵さんを大切にしてみんなで守っとるんや。

「お地蔵さん祭りって何ですか?」

山王神社の神主さんに祝詞を読み上げてもらい、
町内全体と子供達の安全を祈り、地蔵さんの前で、
お好み焼きを焼いたり、ヨーヨーすくいをしたり、
大人は、ビールを飲んだりする町内のお楽しみ交流会なんや。

「この町にとって地蔵さんとは…」

守り神やね。子供の事故もなく、みんなスクスク育っとるし、
この町内は一度も火事がなく、今年まで40年余り続けていた
『火の用心』の拍子木も感謝の気持ちを込めて地蔵さんに納めたとこやわ。
守り神の地蔵さんに健康や長生きを願って、お賽銭をして参っている人もたくさんおるしね。

「町の自慢って何ですか」

それは、やっぱり人やー。
用がなくてもなんだかんだと集まったり飲んだり、
ひとの繋がりを大切してるんだよー。

『住民同士が愛しあっとる町』これがオレの自慢や(笑)

ちえの一言

お地蔵さんを中心に愛と
ガッツがある町なんですね。