こみみかわら版バックナンバー

第6回 七尾市南ヶ丘町


国道一五九号線から丘に向かって坂道の両側に、
段々畑のように家が建っている、そんな南ヶ丘町です。
緑が多く、静かな住宅街です。

町会長小林義弘さん にお話を伺いました。

南ヶ丘ってどんなとこ

五十年ほど前は家もなくて、ずっと山やった。
段々畑になっとって、菜の花、山桜が咲いとったよ。
部活動でこの辺を走っとって、たいへん美しいところやなあと思っとったんや。
今はそこに住宅が建っとるね。

それで、住宅が段々にあるんですね。

そうやね。町内会が出来てから四十六年。
今じゃあ世帯数は二七〇くらいあるね

南ヶ丘町の特徴はなんですか?

まず、緑の豊かな町やね!

南ヶ丘は、七尾市と緑化協定を結んどって、一九八四(昭和五十九年)に市内で第一号に締結してん。
さざんかや桜、ツツジを提供してもらって、公園とか住宅の庭に植樹してきとるんやよ。
道路沿いにプランターを置いたり、草刈りしたりして、緑と景観を大事にしとるね。

それから、防災の町やね。

阪神淡路大震災の教訓から、現在は閉校になった旧七尾工業高校さんからの
呼びかけで南ヶ丘と協定を結んでん。
防災訓練は、生徒さんも参加して、災害を想定して、
お年寄りのおる家にはリヤカーで迎えにいったよ。
当時としては徹底したものやったね。

冬には、生徒さんがお年寄り宅の玄関の除雪もしたよ。
リアルな防災訓練やったもんで、テレビ局とか新聞が取材によう来たわ。

そんな訓練を毎年しとったから、七尾市から認められて
防災倉庫(コンテナ)もいただいたし、県からも色んな防災器具をいただいたよ。
ヘルメットとか、ハンマー、バールとかね。
実際に災害が起きた時に、とても必要な物ねんよ。

これから

若い人のおかげで、昨年の矢田郷地区の運動会で、二十四町の中で優勝してん。
南ヶ丘は新興の町やけど、防災を通じて町内の団結が強くなったおかげかも知れんね。
これからも訓練をしっかりして、安全で緑の多い住みよい町にしていきたいね。

みこの一言

緑のほんとに多いすてきな町です