こみみかわら版バックナンバー

第7回 中能登町在江


中能登町の一番七尾寄り、北側に位置する在江区です。

そんな在江区の区長 表 辰祐さんにお話を伺います。

在江区の由来についてお伺いします。

近所の一〇三歳の方に聞いた話やけど、以前ここに大きな川があったと。

中国の揚子江みたいな大きな川で、それで江(大きな川)が在る、
で在江となったんでないかということやわ。隣は坪川で、
川田という地域もあるし、まんざら間違いではないと思うよ。

在江区の特徴はなんですか?

在江には、中能登の浄水場があるね。
ため池が三つあって、以前は農業用水のためやったよ。
昔は水のことで農家の人も色々とあったんじゃないかと思うね。
今は、田んぼも整備して、蛇口をひねれば水が出るから、困ることは減ったわ。

今いちばん区長さんが燃えていることは

農地・水保全管理支払交付金というのに今年から申請して取り組んどるよ。
簡単に言うと、「土地面積当たりいくらというお金をあげるから、農地の整備をしてください」
という農水省の事業ねん。

今までは事務量も多いし取り組んでいなかったんやけど、
農地を守っていかんと荒れていく一方やからね。
農道の砂利入れ、水路の整備など、農家だけでなく子供から年寄まで、
できる事をしていこうということねん。
区民が協力してくれて、大変うれしく、力強く感じとるよ。


それから、防災についても取り組んで行きたいね。
今、八十歳以上の高齢者だけの家が、七十二軒のうち十五%あるんやわ。
近所やし、ご本人のことはわかるけど、ご家族の事とかも把握できるようにして、
いざという時のために連絡できるように備えていかなね。
そのためにも、在所の中での交流も復活させていきたいと思っとります。

在江区の珍しい事や自慢といえば?

実は、越路小学校に通う小学生は、タクシーで通っとるんや。
タクシーとはいっても、乗合タクシーやけどね。学校が遠くなったけど、
通学バスを出すほどでもないというのが理由で、珍しい事やね。

それから、秋祭りが十月にあって、子供獅子舞をしたり、
神輿も出たりするんやけど、実際に人がちゃんと担いどるのは、
近隣ではうちの在所だけねん。それが自慢かな!