こみみかわら版バックナンバー

第9回 中能登町徳丸


徳丸は旧能登部校下のほぼ中央に位置し、
近くには鹿西高校、JR能登部駅があります。

そんな徳丸区の区長山口八郎さんにお話を伺います。 

地名の由来はなんですか?

江戸時代には毎月六と九のつく日に市が開かれて、
「徳丸の市」として大勢の人で賑わっとったらしいね。
徳丸という地名は、昔、山の上に徳丸城という城があって、
その城下町として徳丸という地名になったみたいやわ。
四五〇年以上前からある地名やと思うよ。
 

どんなところですか?

徳丸の中心は、能登貴船神社やね。
貴船神社は水商売の神様として知られとるし、境内にはそれをまつる市姫社があるよ。
 
春と秋の祭りに加えて、十二月十五日には「あだけ祭り」という火祭りがあるんやわ。
冬の火祭りはとても珍しいから、ぜひ、みんなに見に来てもらいたいね。

それから徳丸観音堂というところがあるんやけど、徳丸城城主、
長連龍(ちょうつらたつ)公の守り本尊として深く崇拝されとるよ。

毎年八月九日に「観音様祭り」があるわ。
徳丸は、今も昔もこの貴船神社と観音堂の祭りを中心に
活動しとるようなところがあるわ。
区民も、それを守っていこうという気持ちのかたが多いと思うよ。

小さい集落やからか、お互い助け合い、
一致協力していろいろな事をやっていけるところがいいね。

いいところは?

九月は恒例の貴船神社の秋祭りやってん。
小中学生の獅子舞の稽古で、指導してくれた大人の方達は
伝統を伝えようと、とても熱心にしてくれてね。
子供もその熱意に応えてくれて、立派な獅子舞ができたわ。
今年は獅子舞の衣裳が町の協力で新調されて、特に張り切ってやったと思うよ。

若い人も年配の人も、男も女も、一体となって頑張ってくれるところがいいなあ。

老人の一人暮らしの家も増えて来とるけど、つかず離れずの関係で見守る、
温かい地域作りを進めていきたいね。 少子高齢化のせいか、空き家も増えてきた。
でも、ここ数年で駅から南側に、若いご夫婦の家も増えて来とるし、三世代同居の家も何軒もある。
これからは若い人が中心になって、みんなで協力しあっていってくれると思うわ。