第165回 七尾市和倉町ひばり
町名の由来
元々は和倉温泉に通じる昔の細い県道沿いに田んぼと珪藻土の山があった場所でね、その山にひばりが沢山いたことから地元ではひばり山と呼んでいたんだ。その山を拓いて区画整理したときに山の名前にちなんで、ひばりと名付けたんだよ。
昔の在所
ひばりという町が出来る前はここに住む人は和倉東、石崎、奥原などバラバラに所属していたんだ。
石崎和倉土地区画整理組合が立ち上がって区画整理が行われ、三十二年前に一つの町が誕生したんだね。当時の制度は区画整理地の中に田んぼを残すという制約があったんだ。
おかげで現在和倉地区に田んぼのある町は、ひばりだけなんだよ。私が初代町会長として十二年間務めさせてもらったけど、この四月から二十年ぶりに二度目の町会長に就くことになってね、平成元年、令和元年と時代の移り変わるときになぜだか町会長を仰せつかっているんだ(笑)。
和倉地区では、ひばりの後に光陽台、泉南台と区画整理された町が誕生していくんだけど最初に町会長をした当時は六十四世帯だったよ。現在はアパート十六棟も含めると二百四十九世帯と四倍に増えているんだ。それでもまだ土地はいっぱいあるから歓迎しますよ(笑)。
現在の在所
和倉小学校もここに移転して、かんぽの宿の跡地に足湯のある広々とした公園が出来て、県道と市道が通り住みやすい街になったと思うよ。和倉には、よさこい、花火、マラソンと大きなイベントが行われるので、町会としても和倉観光協会の会員となって応援しているんだ。単独の行事は親睦旅行ぐらいだけど和倉校下の行事には全部参加しているし、祭りは和倉小比古那(すくなひこな)神社の氏子で、和倉八町会全体で春と秋に神輿と獅子舞で和倉全域を回るんだ。
初代町会長の時、いつかは集会所を建てなければと基金を作って積立ててきんだ。大きな集会所まではどうかと思うけど、ひばり町内会事務所として今年あたり建設が出来ればいいなと思っているんだよ。新興の町だけど住む人みんなが愛着と誇りを持って、型苦しくならず気楽に和気藹々と、規律を守って協調して暮らしていける町会でありたいと願っているんだよ。
あきこの一言
小鳥の声、爽やかな風、足湯につかる
あぁ~いい気持ち、 ひばりの在所。