こみみかわら版バックナンバー

第65回 七尾市 巴町

247七尾市 巴町

在所名の由来


水が渦巻く家紋の紋様が巴でね、この在所は、 昭和26年に本府中町から分町した町なんだけど、駅の近くで、戦後の復興に合わせて住宅、商店が密集していった時期と重なり、火災から町を守るという願いを込めて名づけられたと聞いとるよ。



巴町の歴史


ここは住所も地番も本府中町なんだけど、七尾駅の近くなので、戦後の復興期に公共施設や商店が出来てきて当時の新興居住区として整備されていったんだね。 そんな経緯の中で分町に至ったんだと思うよ。
当時は、鉄道診療所や逓信診療所、税務署、それに牛乳工場もあったし、いろんな商店も並んでいて賑わいがあったけど、時代と共にマンションやアパートに移り変わったよ。
面積が小さい町なんだけど、人口密度は七尾一かもしれんね。



在所の取組


新しい町なので住人が心を合わせていくものが必要だと言うことで、初代の町会長が屋形船の山車を作ってね、八月に子ども達を乗せて鉦太鼓を鳴らして町内を練り歩くんだよ。
64年経った今もこの在所は新興住宅地としての特性が進行形でね。
毎年新しい人が出入りするんだけど、子ども達を通して繋がりが出来ていくんだね。
やっぱり、人が住むところには集まる場所が必要だということで、三年前に仮設だけど集会所を建て、それに合わせて巴元気クラブも結成して、毎月一回集まって親睦を深めているけど、お世話する人、される人、こうやって絆が深まっていくんだね。



在所の自慢


矢田郷の運動会では上府中町と山王町と組んで山王森のチームとして出場するけど優勝の常連チームだよ。これは若い人が多いということなんだよ。
新しい町だけに、自分達で町の歴史を刻んでいかなければならない使命があるけど、将来を託していける若い人材が多いことが自慢かな。