こみみかわら版バックナンバー

第59回 七尾市直津町

241七尾市直津町

在所名の由来

古文書に多々津と出てくるよ。 昔は赤浦潟がもっと奥まで、指のように何本も入り込んでいて、多くの入り江で、多々津というのは頷けるね。その入り江は山を崩して埋め立てられ、今は田んぼだよ。 「多々津」がなんで「直津」になったのかと言うとね、この在所の先祖は上杉謙信の七人の家来でね、三方が山の、この地で土着の百姓となって、隠れ里として住んだと伝わっているよ。 38世帯あるけど同じ姓が多く、越後に関係する苗字が多いよ。 屋号も「越後どん」だったり、仏壇の掛け軸の裏に上杉謙信の名が書かれていたりするよ。 そんな在所だから越後の直江津の江をとって、直津と読んだんかもしれんね。

昔と今

昔から仏壇屋・石屋・桶屋・大工・左官など職人が多いのが特徴だね。どの家にも牛小屋があり、田んぼや山仕事の傍ら、家ではむしろをつくっていてね、子供が藁打ちの手伝いをしたものだよ。 買い物に七尾や田鶴浜に出るにも山道を1時間歩いたよ。 初めて訪れる人はこんな山奥に本当に家があるのか? と思ったと言うよ。 今は本当に交通の便が良くなって、直津インターを上がれば全国の高速道路に直通だよ。 気にかかることもあってね、毎月空缶拾いをしてるけどキリがないよ。 皆さん交通安全と運転マナーを守って下さいね。

在所の取組

お宮の御神体はいわれのある大きな石でね。年7回のお宮行事を中心に結束して、道路愛護や川堀、20年前に植えた桜並木の草刈など町民総出でやっているよ。和倉温泉にも近いし、自然豊かで田園も広がる直津に、都会でリタイアした人が第二の人生を過ごせるような在所を思い描いているんだけどね。