こみみかわら版バックナンバー

第52回 七尾市中島町横田

234七尾市中島町横田

町名の由来

在所のすぐ隣にお熊甲祭りを司る神社があって、昔は熊木の郷の中心でね。 その神社の横に開けた田、横田となったと思うよ。

昔と今

生活は農作業を中心に営んでいた在所だよ。私の子供の頃、在所の稲刈り前に、お母さん方が加賀平野の稲刈りに出かけていたよ。一週間から二週間、その間は父ちゃんたちで子供の世話をしとったね。 そんな田んぼが生活の中心の在所だから、最初の耕地整理は昭和27年に完成してね、二回目は平成元年に完成したんだよ。 その時に熊甲祭り会館の用地を提供しているんだよ。  熊木川沿いに桜の木を100本以上植えてね、もう18年経っているから春には見ごたえがあるよ。 不思議な桜があってね、一本の木にピンクと白の花が咲くんだよ。カット石という民話もあってね、大きな石の中から金の鳳が飛び立ったという、その石が在所の二の谷にあり、今も語り継がれているよ。

町会の取組

環境保全会という組織を作ってね。在所の全世帯が参加して、田んぼの畦や農道の草刈、えほり、道路沿いの空き缶拾い、熊木川の掃除や桜の剪定などを行っているんよ。自主防災組織では、「自分たちの身は自分たちで守る」ということで、お母さん方で非常食を作ってもらって皆で試食したり、防災器材の購入整備も進めているよ。

在所の特徴

個性的な人が多いんだけど、非常に協調性の強い気質の在所やね。お互いに声をかけあってくれてね。だから在所の中では揉め事がほとんどないね。田んぼを生業として協力し合って来た歴史がそういう風土を作ってきたんだろうね。