こみみかわら版バックナンバー

第51回 七尾市祖浜町

233七尾市祖浜町

町名の由来

江戸期から明治22年にかけて村名が付けられたときは曽浜と書かれたそうやよ。詳しい由来はわからんけど、ここの海岸は砂浜で古墳時代から塩作りをしていてね。先祖から大事に受継いできた浜だったんで、先祖からの浜、祖浜となったんかもしれんね。

在所の歴史

縄文時代のイシノボリ遺跡があってね、多くの土器が今でも出土しとるよ。この土器で塩づくりをしとったそうやよ。 平安時代の集落跡もあってね、壇ノ浦の合戦で敗れた平家一門が住み着き、開村したと伝えられとるよ。また江戸時代には、天領地となってね。隣の石崎町は漁業で栄えていくんだが、祖浜は漁業が許されんでね、塩づくりを担っていくんよ。古くから塩を作っていたんで、天領になったのかもしれんね。

在所の取組

「助け合う心」と「よい環境を子孫に残す」ことを信条に、町会運営を心がけとるよ。自分たちの住む在所は、自分たちで守っていこうということで、全世帯が協力しているんよ。 高齢者の一人暮らしや病気などで、神社や道路の整備などに参加できない場合は、出不足など徴収せず、その分担を壮青年団が出向き、協力してもらってね。昨年も原子力や津波災害訓練を町内総出で行い、津波避難道の整備も行ったよ。

在所の自慢

10月5日が秋祭りなんやが、今年は獅子頭、太鼓、天狗の面等を新調し、壮青年団が子どもたちに一ヶ月前から笛太鼓、獅子舞の踊りの練習をさせとるよ。 祭りも、奉仕作業もすべて一丸となって行うことで絆が強くなって、年寄りも若者も子ども達も一緒になって、声掛けや挨拶のできる在所なんだよ。それが最高に嬉しくて最高の自慢だよ!