第43回 七尾市山崎町
町名の由来
万葉集にこのあたりを、山東(ヤマトノサキ)というくだりがあって、東(サキ)が崎に変化したんじゃないかという説があるね。
町の歴史
産業は農業が中心なんやけど、昔から大工・壁・木挽きの職人が多い在所なんよ。これは在所を流れる熊淵川が昔からよく氾濫してね、農業だけでは生活が不安定だったので、手に職を持ったんやね。 それと、明治から大正にかけて、石動山から石灰岩をトロッコで運んできて、東浜で石灰にして、海路で中島町笠師方面に運んで売っていたらしいよ。今でもトロッコの通った跡地が川沿いに残っとるよ。
町の現在
能越道が開通して、七尾市街地まで一直線で行けて便利になったよ。 過疎化で小学生がいないんだけど、これでまた増えてくれればね。(笑) 活性化のために60歳以上で百膳菜というグループを作って、有機野菜の生姜を栽培して金沢やJAなどに販売しとるよ。
町の自慢は「ぼんぼらがい」
これはお釈迦様の弟子の目連尊者の地獄巡りの話の事なんよ。佛教の伝来とともに伝わってきたこの話を日本各地で盆踊りにしたんだね。今では、殆ど伝承されていなくてね、県内でも白峰と金沢の湯涌と八田、そしてここ山崎にしか残っとらん珍しい盆踊りなんよ。在所でも一度途切れたんだけど、昭和60年に復活させて、今は保存会も出来て、子供たちにも伝承させとるよ。珍しいんで、最近は他からイベントなどで呼ばれるようになっているよ。
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