第41回 七尾市満仁町
町の由来
高階村史の『うぶ砂土筆』によると、摩仁殿という宝物や数珠などが置かれる場所があったから…と言われているらしいね。摩仁が満仁に変わったのはなぜかわからないけど、ひらがなで『まに村』と言われていた時期もあったよ。
町の歴史
約500年ほど前に高階地区に勢力を張った、能登守護職で七尾城主畠山氏の家老として仕えた温井氏の舘跡があるよ。そんな頃に大きく拓けた町なんかな。
みどころいっぱいの町!
『舘山』は、小高い丘に温井舘跡碑や舘山観音が建立され、町が一望できるいいスポットやね。今の時期は桜が見えて鶯も鳴いて風情が感じられるね。子ども達のいいハイキングコースになるよ。 他にも石段が100もある八幡神社は、畠山氏の祈願所として使われていて、神の地として言い伝わっとるし、シンボル的な岩端の一本の木も神様が宿る木と言われていたね。満仁町には神秘的なスポットが点在しとるよ。
現在の町
東京オリンピックの頃から向都離村が顕著にあらわれて、どんどん人も少なくなってきた。都とまではいかなくても、中能登や羽咋に移住する若者も多いね。 現在の世帯数は45世帯で、人口は123人。65歳以上が半数を占めていて少し危機感も抱いとるね。 平成3年に集会所と一緒に作ったゲートボール場で、週3回活動して町全体の体力づくりをしとるよ。ゲートボールだけじゃなくて、グランドゴルフも出来るように整備されとって、そこが町の憩いの場になっとるね。高齢化だからこそ出来ることかね。満仁町は地理的にも恵まれとって、津波もなく平和に暮らせる町やよ。
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