こみみかわら版バックナンバー

私の仕事は"寿司職人"です


寿司職人とは   

握り寿司を主に提供します。刺身を含め食材に生ものが多く鮮度の良いうちに調理して
提供することを重視します。

きっかけ   

高校生のころから、テレビや漫画で和食料理人が活躍するのを観て憧れていました。

横浜の寿司屋に修行   

高校卒業後、横浜の寿司屋に修行に行きました。同じ能登島出身の親方でありがたかったです。

修業時代   

朝早くから夜遅くまで働いた後に、かつら剥きや、だし巻の練習を手が器用でなかったので人一倍やりました。親方と先輩は、厳しくて口より先に手が飛んできました。笑

修業12年で独立開業   

親方は強制的に給料から、月5万円を積み立ててくれました。その資金と借入で和倉に念願の寿司店を開業しました。いろんな方にお世話になりました。お店が出来たときは、本当にうれしかったです。

お寿司屋のよろこび   

「おいしい」お客様がそう言ってくれた時。また、一度来たお客様がそのまま常連さんになっていただいた時です。

寿司職人の意外な世界   

「いつもおいしいお寿司を食べられていいね」よく言われますが、寿司職人は「商品に手はつけません」笑。しかし、希少な部位でおいしいけど商品にならないものを食しています。握りずしは、冷たいものという印象がありますが、ごはんは、フワッと柔らかくひと肌の温度を保つようにしています。

こだわり   

江戸前ならぬ能登前にこだわっています。時化(しけ・海が荒れて魚が捕れない)に備えて生けすを用意して、新鮮なものを出しています。

人生のよろこび   

店を開いて4年目に嫁をもらいました。明るい笑顔で接客してくれるから、僕は集中して寿司を握ることが出来ます。好きな仕事と好きな妻。人生最高の幸せだと思います。

貴寿司 職人歴20年

千場貴志 38才

☎0767-62-3456