こみみかわら版バックナンバー

私の仕事は『図書館司書』です

249図書館司書山本

図書館司書の仕事とは


図書館の本の選書、分類、登録、装備、配架、貸出、レファレンス(調べたい事の本の紹介)をし、本と人を繋ぐ仕事です。



きっかけ


高校時代バスケット選手で県大会二位になり、バスケットの名門の愛知県の大学にスカウトされて進学しました。 特に将来の職業について考えていたわけではありませんでしたが、授業で図書館司書の単位があり、たまたま資格を取得することになりました。



道のり


卒業後、中島町役場に就職し、体育館勤務をしていたのですが、平成七年に能登演劇堂に図書館が併設開館され、そこへの配属になりました。 「体育会系の私が図書館勤務?」と思いましたが、やらねばならないのなら、「よしやってやろう」と体育会系の精神でチャレンジしました。 まず県内外の図書館を見て周り、本の好きな人は進んで来館されますが、そうでない人や子ども達に本の素晴らしさを伝えることを目標に掲げました。 最初は木のおもちゃを置いたり、絵本原画展を企画しました。 これらは当時では先駆的だったと思っています。 また図書館便りを中島地区に毎月全戸配布し今も続けています。 現在「いろり火の会」と「トトロのお話会」と言う二つのグループの協力を頂いて毎月の読書会や夏と冬に創作劇や人形劇などの大きなイベントも行います。 また地元の民話や昔話を伝承するため再話編集したり、小学校へ出向き大型の紙芝居を用いてお話をします。 様々な活動で感じるのですが、本には地域のコミュニケーションを高める力があると思います。



大変だったこと


今となれば笑い話ですが、図書館のカウンターで普通に会話していたら、利用者から声が大きいと注意されました。 体育館では大声が当たり前で、図書館では小声の世界でした。 今ではおしとやかなものですよ(笑)



意外な話


ブックスタートという企画で、赤ちゃんの四ヶ月健診時に出向き、絵本を読み聞かせます。 赤ちゃんはじーっと見て、聞いています。 赤ん坊でもわかるんですね。 お母さんは絵本の読み方と絵本の力にとても感動されます。 小さい時から本に親しんだ子どもは読解力、理解力が高まり、学業も優秀な子が多いようです。



嬉しかったこと


保育園児を図書館へ招待したり、小学校に出向いて色々な本の紹介をします。 そんな関わりを持った子ども達が親となり、自分の子を連れて図書館を訪れ、読み聞かせする姿を見ると嬉しくなります。 また四月二十三日は「子供読書の日」に制定されており、 この度中島図書館が文部科学大臣より表彰状を授与されました。 これまでの活動を評価して頂き感謝しています。 今後は高齢化社会を迎え、新たな取組みをしていかなければと思っています。


住所: 石川県七尾市中島町中島上部9


電話: 0767-66-8000


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