こみみかわら版バックナンバー

私の仕事は「救急救命士」です!

241救急救命士

救急救命士の仕事とは


病気や怪我をした患者さんの所に救急車で駆けつけ、応急、救命の処置をしながら病院に搬送します。



きっかけ


保育園の時からの夢が消防士になることでした。 中学生の時に母親から救急救命士という仕事もあると聞き、消防署に必要な資格だと知ります。高二の冬、北陸で唯一 救急救命士の学科がある国際医療福祉専門学校七尾校のオープンキャンパスに参加し、進路を決めました。



道のり


新設校の二期生で入学。 3年生がいなく、2年生4人、1年生4人の学科です。 当時は先生も生徒も手探りで勉強、実習を行い、疑問点は全て質問し、一緒になって答えを見つけ出すという感じです。 そういう授業だったのでモチベーションも高まり、仲間との絆も強まり、知識や技能の習得が早まったと思います。



初めての救命


救急隊は3名で出動し、内1名が救急救命士です。 その日、当直の救急隊の1名が都合で席を離れた時に、通報が入り急遽、私が乗り込みました。 現場に着くまでの間、緊張に包まれ身震いがしました。 患者さんはケイレン状態でしたが、上司と救命処置をしながら搬送し 一命は取り留めることができ「本当に良かった!」と思いました。 この時これが救急救命士の仕事だと強く実感しました。 あの時の緊張感は生涯忘れることがないと思います。



意外な話


119番で一報が入った瞬間に電話番号から場所の特定をし、即座に向います。 指令室では通報者から出来る限りの状況確認を行い、その内容を救急隊に伝えます。 現場に着くまでに隊員で対応を協議し処置の準備をします。



大切なこと


人命に関わることなので、怖いほどの重責を感じます。
その瞬間は自分の手にかかっているので、自分がやるしかないという使命感で、全力で処置しますが、死に直面し、辛い時は上司に話を聞いてもらい、感情が引きずられないようセルフコントロールを行います。



心がけていること


言葉使いは主に敬語ですが、赤ちゃんからお年よりまでの患者がいますので、本人に不安を与えないよう、家族を焦らさないよう、あえて方言で語りかけたりもします。



将来


処置範囲に限界があり、どこまでの処置をして医師につなぐのか常々考えさせられます。 徐々に処置範囲が拡大され、応急処置の方法も変化してきています。
適正な救急活動で救命率を上げ、この地域の更なる高度救急救命のシステム構築に向けて貢献していきたいと思っています。


住所:中能登町東馬場か16−1


電話:0767-76-0119


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