こみみかわら版バックナンバー

私の仕事は“客室係”です

227客室係

客室係の仕事とは


私の場合、お客様のお迎えからお見送りまでの接客です。お客様の財産である時間と空間をお預かりし、快適にお過ごしいただけるよう、気働きで精一杯のおもてなしをすることです。



きっかけ


高校三年の時に『将来何がしたいか』を真剣に考えました。『何か人のためになることがしたい』という思いが湧いてきました。しかし具体的にコレというものが定まらずに悩んでいた時、テレビで男性客室係がクローズアップされていたのを見て『自分もやってみたい』と背中を押されました。



道のり


高校は工業系でした。 同級生のみんなが工業系の専門学校や就職を目指す中で、 私は最終的に客室係になることを決断しました。 勉強するなら日本一の加賀屋で! と目的を大きく持ちました。
学校の先生には親身になっていただき、 二代目の男性客室係になることができました。



大変だったこと


礼儀・作法など、 女性なら意識することが、 高校を卒業したばかりの男性が一朝一夕で身につくことではありません。 一つ一つの作法をイチから叩き込まれました。
旅館日本一のプレッシャーが常にあります。
お客様から見れば、新人もベテランもすべて加賀屋の顔です。 玄関に入られたところからおもてなしが始まります。



仕事の喜び


この仕事に就いて一年目に、初めての担当で家族連れをおもてなしさせていただいた時のことです。お子様が「お兄ちゃん!」ととても懐いてくれて、帰り際にお手紙を頂戴しました。行き届かないところばかりであったとは思いますが、一所懸命なおもてなしがお客様の心に届いたことを感じ、この時の感動がずっと心の支えとなっています。「初心忘るべからず」を常に心に止め、笑顔での接客を心掛けています。



休日の過ごし方


愛車でドライブしています。時々お菓子作りもします。シンプルな材料の組み合わせで様々なお菓子ができる不思議に惹かれました。仲間に味見してもらうこともあります。
あとは高校時代に吹奏楽をやっていたので、チューバやトランペットなどを吹いたりしています。
以前寮の屋上でトランペットを吹いて、休んでいた同僚に「うるさい!」と怒られたりもしました。(笑)
休日は思い切りリフレッシュして過ごします。



人生の喜び


お客様の人生において、思い出の一部になれることです。 非日常的な旅館でのひとときをいかに快適に過ごしていただけるか。 それを考えることがとても楽しいです。
加賀屋では『わかりません』 『ありません』 『できません』を安易に使わず、 できる限りご要望にお応えする姿勢を大切にしています。たとえ、ご要望に100%のお応えができない場合でも、よりベターな解決策を探し出し、お客様にご満足いただけるよう日々精進しています。
私を育ててくださっているお客様や先輩・同僚に感謝し、日本の良き『おもてなし』をこれからも大切に守っていきたいと思っています。


住所:七尾市和倉町ヨ部80番地


電話:0767-62-4111


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